文在寅氏の危険性は、南北体制の違いなど民族統一を前に無意味としたその行動にあり、香港やウイグル（自治区）で化けの皮が剥がれている１国２制度を導入することにより国家統合を目指していることにある。

中国が開放経済に向かったのは鄧小平という人物がいたからであり、北朝鮮の権力すべてを世襲した金正恩独裁政権にそれを求められるはずもない。まだ３４歳だ。

その逆算として、文氏の政治姿勢は、米国からの経済制裁を恐れてか、米国に譲歩し続け、一方で、自由主義の仮面を被った全権力を集中させ続ける独裁政権といえようか。
文氏にとって韓国民は、その道具でしかなく、教育・情宣活動・組合を利用し民族主義を洗脳し続け、すでに染め上げたこと自体が全体主義と何が違おうか。

ただ、その化けの皮が韓国民により剥がされたのは１０．３反文集会であろう。
それまでは「国民の声を聞け」と反文勢力に対して強硬路線を突っ走ってきた。しかし、その時から修正を迫られてしまった。
最近は、硬軟両作戦を取り、自らは黙し、文正仁・金錬鐵や大統領府らを使い、最終目標に近づけようとしている。

文氏は、２０４５年の具体的な青写真すら、経済面を除けば韓国民にも北朝鮮にも具体的に示さず、逆に北朝鮮から、問題提起され、相手にされなくなっているのが現実でもある。

２０２０年、再び米国との溝を造る北朝鮮はどう動くのか。
南北朝鮮は、東京五輪にどういう形で参加するのか、その先を占うものとなる。

＜北朝鮮の核実験＞
／２００４年末から開城工業団地生産開始
１、２００６年１０月９日（金正日／盧武鉉）
２、２００９年５月２５日（金正日／李明博）
／２０１０年３月２６日　哨戒艇・天安撃沈事件
／２０１０年１１月２３日延坪島砲撃事件
３、２０１３年２月１２日（金正恩／朴クネ）
４、２０１６年１月６日（金正恩／朴クネ）
／２０１６年２月開城工業団地から撤退
５、２０１６年９月９日（金正恩／朴クネ）
６、２０１７年９月３日（金正恩／文在寅）
　　　／２０１７年１１月２９日、北朝鮮ＩＣＢＭロフテッド軌道で実験成功

２０１８年年初に北朝鮮は、兵器開発の目標貫徹として、急に融和政策に舵を切り、踊る韓国、踊らされた米トランプ氏。
しかし、その賞味期限も切れ、２０１９年５月４日から、短距離弾道ミサイル実験を繰り返す北朝鮮、まったく他人事の韓国文大統領、異常なトキが流れている。

過去のアメリカ大統領は、再選時、支持率アップに中東攻撃により支持率を上昇させ再選を果たした大統領が何人もいるが、戦争嫌いなトランプ氏はどうするのだろうか。
火薬庫は、依然として中東にもあり、票には繋がりやすいが、経済的な間接的脅威にとどまる（イスラム教×キリスト教という対立構図が票になる）。
一方、東アジアの国は直接アメリカの脅威として存在してきている。
支持率次第になるのだろうか。北朝鮮が２０年は１１月まで自重すれば、トランプに対して何ら口実を与えないが・・・。
そんなもんだろう。

朝鮮の場合、中国の属国として存在した期間が長く、瀬戸際外交に長け、過激な駆け引きに優れた民族性にあり、日本もその机上にある。
南は今や、中・露に対する政治的依存度さえ高めようとしている。

問題は、核開発が金大中・盧武鉉政権の北への資金供与で成し遂げられ、文在寅氏は自らも在した盧武鉉政権時代を総括せず、１０年の時を経て時代背景も異なるもののそのまま継承しているところにある。

それも盧武鉉政権とは異なり、元高官ら３人の自殺者を出させ、多く元高官らを檻にぶち込み「粛清」を図った積弊清算の人権派弁護士の大統領の素顔として、明らかに過激な政治姿勢を貫いている。自らが創造した正義により権力を行使している。
その刃は北朝鮮と中国以外、どこへでも向けられ、日本どころか国民さえ向けられている。
まるで、北朝鮮のように・・・。
以上、

北朝鮮はミサイル実験を一切停止させ、２０年が平和でありますように。
２０年は、１００年前にフラッシュバックしない未来志向の文政権でありますように。