アイコン 北朝鮮が韓国からの観光客を受け入れるだろうか

 

 

金剛山など一定区域の観光は、ホテルなどの大規模観光施設を現代財閥が建設し、2007年6月開始、しかし、禁止区域に韓国人観光客が入り、北朝鮮兵士に射殺され、2008年7月に停止、数百億円をかけて建造した観光施設群は1年間稼動しただけだった。それ以来10年以上大規模観光施設は使用されていない。そのまま使用することはできず、改修するにも百億円程度はかかるとされている。

南の文在寅大統領は年頭の辞で、北朝鮮への観光再開を打ち上げた。これは年末、北の金正恩委員長が金剛山観光施設の開発を認可した親父まで猛批判し、金剛山の観光施設を破壊すると発表したことに対応するもの。

それは、2018年10月19日の南北首脳平壌会議で開城工業団地と金剛山観光の再開で合意しており、遅々として進めない南に対する圧力と南の統一部の金錬鉄長官が感じ取り、文大統領の口から決定事項として取り上げられたことが真意と見られる。

 しかし、北朝鮮は、所有する核に対する国際社会の経済制裁で厳しい経済不況に陥っており、国民の不満を押さえ込むため、強固な綱紀粛正を図っている。
風紀調査は、通常「109グルパ」という組織が北朝鮮に蔓延る韓流モノやボルノなどの取り締まりを行っているが、軍部に対してはより強硬な朝鮮人民軍総政治局直属の78号室の部隊が捜査を行っている。地方ごとに綱紀粛正係りを配置し、そして村単位で密告制度も有している。

昨年末も、韓流モノを持った住民たちが摘発されたとニュースが伝わっていたが、金委員長からすれば、食もろくに提供できない社会主義の絶対君主として君臨、暴動が起きてもおかしくない経済状況にあり、そうした不穏な動きを微塵も許さない風紀の取締りこそが必要であり、それを実行しているもの。

そうした中で、言語が共通で風紀上何がもたらされるかわからない離散家族の再会事業の再開や中国経由の北朝鮮観光に、韓国政権の思惑通り、北が南の観光客を大量招待するのだろうか、はなはだ疑問だ。

米国が意見しているのは、北朝鮮観光が韓国の観光客により大枚が北朝鮮にもたらされることを懸念しているもの。
国連制裁で観光が制裁の対象に入っていないのは、それほどの収入は北朝鮮にもたらさないという前提で除かれている。
南の観光客により100ドル紙幣入りの菓子箱が北朝鮮へもたらされる可能性すら否定できない。(そのためならば少数の韓国人観光客の受け入れをするだろうが)。犯罪の意識なく韓流モノのUSBや韓国の冊子を渡そうものなら、その観光客は拘束され、韓国からの観光客受け入れは即、遮断されることだろう。

民族統一に浮かれ、体制の違いが客観的に理解できない文在寅氏に問題があるが、北朝鮮は南朝鮮を利用するだけの商品価値としか見ておらず、2045年統一などまったく妄想に過ぎない。
金正恩は34歳、40年後も生きていれば74歳で北朝鮮の首領であり、文在寅氏がいくら大統領を続けたくとも後2年しかなく、40年後の文在寅氏は骨壷の中だ。

ましてや、韓国人観光客が酒でも飲み、観光規定から逸脱した動きをすれば、北朝鮮当局に収監されることは間違いなく、巨額の裏金で解決しない限り、南北問題にも発展することになる。

文政権はこれまで遮断していた北朝鮮の南向けネット放送の多くを解放し、南朝鮮を北朝鮮に同化させる動きに出ているが、左派政権や支持者たちすら同化できるか、北朝鮮の現実に誰一人同化する者はいないのが現実だろう。北朝鮮をそこまで心酔していれば、北朝鮮に密航することくらいいつでもできることだ。

単に自らの利益のために社会主義を主張し、北朝鮮愛を主張しているに過ぎない。資本主義のうまみを最大限享受している韓国の北朝鮮愛左派たちが現実のところである。(与党のともに民主党の国会議員たちの資産の多さには驚くばかりだ)

文在寅氏の側近たちである不正投資などのチョ・グク元法務部長官、不動産買占めの孫惠園国会議員、投機用不動産購入の金宜謙元報道官(元ハンギョレ)、収賄の柳在洙釜山市元副市長などは、北朝鮮では、即刻処刑対象になろうか。

チョ・グクに至っては、弁護士でもある文大統領は年頭の辞で「(国民に対して)チョ・グク氏をもう自由にしてほしい」と述べ、犯罪者として起訴されていることすらまったく意識すらしていない・・・もう無罪が確定したようなものだろうが。検察の無力化をはかることに成功し、裁判所の判事たちは左派のウリ法研究会関係者ばかりを要職につかせほかは左遷か、辞表を提出、文在寅氏こそが金正恩同様、独裁政権を目指していると言えようか。
韓国民5100万人を率いており、自らのロマンにも限度がある。

なお、北朝鮮は武漢コロナウイルスの感染を恐れ、中国・国境を遮断、観光客の受け入れも全面禁止にしている。中国からアフリカ豚コレラが伝染し、食糧危機の中、養豚場の感染拡大は、北朝鮮経由で南朝鮮にも伝染していることから、かなりの被害が生じていると見られ、大変な食糧危機になっている可能性が高い。

[ 2020年1月25日 ]

 

 

 


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