新昭和鋼管(株)(東京)/特別清算開始命令
精密機械鋼管製造の新昭和鋼管(株)(所在地:東京都台東区浅草橋4丁目*** )は6月16日、東京地裁において特別清算の開始命令を受けました。
同社は昭和19年8月設立の精密機械用鋼管製造会社。自動車、建設機械、電機、産業機械などの部品となる精密機械用鋼管の製造を手がけるほか、受注生産の鋼管も製造し、以前は50億円以上の売上高を計上していた。しかし、リーマン・ショック以降、売上高が減少し、一部工場閉鎖や人員削減などリストラ策を講じていたが、業績回復には至らず、金融機関からの借り入れも大きく、資金繰りにも窮する中、事業を売却して今年4月解散を決議していた。
スポンサーリンク
事件番号は令和2年(ヒ)第2030号となっています。
※特別清算とは、
株式会社に限られた清算手続きのひとつ。解散して清算手続きに入った株式会社が、債務超過などで清算の遂行に著しく支障をきたした場合などにおいて、裁判所の下で清算業務を行なうことができる。
特別清算は債権者の多数決で分配額を決め、債権調査・確定の手続きがなく、原則として従前の清算人がそのまま清算手続きを行なえる。
また、休眠会社や子会社などを清算して事業譲渡することに頻繁に使われる。
[ 2020年6月26日 ]
スポンサーリンク