「無印良品」 秋冬物衣料70点値引き販売へ 良品計画
「無印良品」を運営する「良品計画」は10月1日から、セーターやベストなど秋冬物の主力の衣料品70点余りを順次値下げする。
値下げの幅は、税込みの価格で100円から1500円で、例えば、税込3990円で販売していた紳士用のベストは1000円値下げした。
大規模な値下げに踏み切るのは1年前の消費税率引き上げに、新コロナ事態の影響も加わって、消費者の節約志向がさらに高まると予想されるため、同社では良い品を安く提供する原点に立ち返るとしている。また、品質に影響が出ないよう配慮しながら、生産工程などを見直してコストを削減する。
小売業界では、大手スーパーの「西友」が9月、食品や日用品の765品目を値下げするなど、価格を見直す動きが広がりはじめている。
アベノミクスで不動産や証券、企業利益は大幅に上昇したが、家計は家計を支える主人の非正規雇用化が進み、専業主婦も働きに出て家計を支えるも、統計上の家計所得は増えず(高収入の高齢者の退職のため)、税や社会保険料は増加するばかりで、家計の可処分所得は減るばかり、最後の鉄槌は昨年10月の消費税増税となっている。
仕事を与えればそれで十分満足せよとの財界と内閣、国民は生活防衛に入り、経済は再び消費デフレが始まる。
米中貿易戦争の影響に加え、今年の新コロナ事態で世界的な消費不振、同社は原点に立ち返って日本の業績の回復を図るのだろう。
スクロール→
無印良品の「良品計画」 |
||||
連結/百万円 |
18/2期 |
19/2期 |
20/2期 |
20/8予 |
売上高 |
379,551 |
409,697 |
438,713 |
174,500 |
営業利益 |
45,286 |
44,743 |
36,380 |
-2,000 |
同率 |
11.9% |
10.9% |
8.3% |
|
経常利益 |
45,985 |
45,861 |
36,377 |
-2,900 |
当期利益 |
30,113 |
33,845 |
23,253 |
-3,900 |
・20/8期は決算期変更で6ヶ月間の変則決算 |