アイコン 北朝鮮の金与正氏 韓国軍は「特等のバカ」と


北朝鮮の金与正労働党副部長が、「軍事パレードを実施した兆候がある」と明らかにした韓国軍当局を非難した。

金与正氏は談話で「南朝鮮合同参謀本部が10日深夜に北が軍事パレードを開催した状況をとらえたとか、精密追跡中とか、厚かましい話をしている。南朝鮮当局が抱く同族に対する敵意的な視点が表れた表現だ」、「(韓国合同参謀本部に対して)世間を笑わせることばかりを選んでする『特等のバカ』」と罵ったと朝鮮中央通信が13日伝えた。

金与正氏は昨年6月、韓国が建設した開城工業団地の完全撤去、南北共同連絡事務所の閉鎖、9・19軍事合意破棄に言及し、同月16日に、韓国が2018年に10億円以上をかけ改修した南北合同連絡所がある管理棟を大爆破した。
与正氏は脱北民たちによる対北朝鮮ビラ散布禁止も韓国政府に要求。その要求に基づき、北朝鮮政権と同質化した韓国の文政権は昨年12月、「対北朝鮮ビラ禁止法」を制定した。その間、バルーンビラを送付していた脱北民組織の代表に対して難クセ付け拘束するなどやりたい放題。(文政権は2019年11月には北朝鮮からの2人の亡命希望者を北朝鮮の求めに応じて受け入れず、極秘に強制送還していたことがバレていた)

38ノースは、「対北朝鮮ビラ禁止法」を正当化する韓国与党議員の投稿記事を掲載した。38ノースは、元々韓国政府(李明博政権時代)が年20億円あまりを拠出して米国のジョンズ・ホプキンス大に韓国プログラムとして設立させた北朝鮮の核を中心とした情報発信組織。
文在寅氏が大統領になり、さっそく「北朝鮮に不利な情報を流すな」と38ノースに警告、その後も北朝鮮情報を流し続けたため、毎年の拠出金の支払いをストップしたことにより運営できなくなった。その過程で韓国のご機嫌取りのおべんちゃら記事を何本も掲載したことから、その正体もわかったが・・・。
現在は、新たな米政策研究機関「スティムソン・センター」がスポンサーとなり運営されている。38ノースは、世界が韓国を人権と表現の自由の問題から批判している「対北朝鮮ビラ禁止法」を擁護する投稿文を掲載するとは、運営メンバーはほとんど変わっておらず、よほど韓国が恋しいのだろう、見るに忍びない。38ノースの信用度はこれで0点になったともいえる。

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金与正氏は朝鮮労働党第8回大会で第一副部長から副部長に降格され、政治局員候補からも脱落したとされるが、引き続き開催される最高人民会議でどうなるかはわからない。また、米韓の交渉の最高責任者としても引き続き担当するものと見られている。

<金与正の韓国に対する怒りの源泉>
金与正氏が韓国に激怒しているのは、2019年2月の米朝ハノイ首脳会談の南北事前打ち合わせにおいて、韓国側が北朝鮮の事前交渉団に対して、バラ色の合意を伝え続け保証していたことにある。
決裂したことにより、金与正氏をはじめ当会談を取り仕切った北朝鮮側の担当者らは全員、処罰され、地位を回復した者はほとんどいない。そのため、金与正氏は韓国の高官たちに対して極度の憎悪と憤りを持ち続けている。

金与正氏は兄の金正恩氏に劣らず気性が激しく、南北合同連絡事務所棟の爆破後、金正恩氏が与正氏を表舞台から遠ざけているが、何かあればすぐ表舞台に登場させることだろう。

現在、北朝鮮は、米韓が進めている戦作権返還のための軍事演習について、北朝鮮を敵視した軍事行動だと猛批判し、文在寅氏に演習を中断させている。
文在寅氏にとって戦作権返還は、盧武鉉政権時代に盧氏の大番頭として、共に米国から返還合意を勝ち取ったものであり、その作業の一環である米韓軍事演習を再開させなければ、2022年5月までの任期中の返還が受けられない返還スケジュールに至っている。
文氏は徐旭国防長官に「韓国軍は返還を受ける体制に出来上がっている」と何回もスピーチさせるなど焦っているのも事実だが、中断が長引き、実際はもう任期中の返還は不可能となっている(米韓合意の上の返還のための実務演習は3段階あり、2段階途中で中断されている)

なお、今回の党大会で総書記になった金正恩労働党委員長、引き続き行われる最高人民会議で国家主席に就任する可能性も指摘されている。

今回の党大会では、金正恩氏は経済計画の大幅未達を自己批判し、今後とも「以民為天・一心団結・自力更生」を推進するとしている。軍事面では、戦術核等各種核製造、各種核ミサイル開発、ミサイルの高性能化、原潜など最新兵器の開発を進めるとしている。
戦術核は2~300キロを射程とする近距離核弾頭ミサイルにするもので、近隣国を照準とするもの。

トランプは金正恩と米朝首脳会談を実現させたが、一方で北朝鮮の核開発、ミサイル開発を急進展させ、結果、首脳会談の価値など何一つない。
文在寅にしてみては、今の韓国を北朝鮮の傀儡政権同様の政治を司り、北朝鮮の核ミサイル開発を容認し続けている。北朝鮮に対する国連の人権問題に対しても棄権票を投じ続け、殺人鬼の若造のご機嫌取りに終始している。文在寅は若造を神格化し白頭様と崇め続けているようにしか見えてこない。いつまでもあると思うな親と金=いつまでもあると思うな文政権と・・。それを熟知しているのが若造なのだろうか。

 

[ 2021年1月14日 ]

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