アイコン 華麗なる一族 サムスン総帥死去に伴う相続税額1.2兆円、最大3千億円寄贈 財産分与

昨年10月に死去した李健熙サムスングループ会長の莫大な保有株式の相続先が判明した。
故李健熙氏名義の主な株式は、
サムスン電子株4.18%、
サムスン生命株20.76%、
サムスン物産株2.88%、
サムスンSDS株0.01%
など。
うち、最も規模が大きいサムスン電子の株だけでも2億4,927万3,200株、優先株を含めた時価総額は20兆3,613億ウォン(約1兆9,900億円)に達している。

<遺産の相続と分与>
サムスン電子株は、法定相続割合に従って、夫人の洪羅喜氏が1/3を、長男の李在鎔サムスン電子副会長、長女の李富真ホテル新羅社長、次女の李叙顕サムスン福祉財団理事長の3兄妹がそれぞれ9分の2ずつ相続した。

その結果、サムスン電子の持株比率は、夫人の洪羅喜氏が0.91%⇒2.3%となり個人の筆頭株主に、在鎔氏は1.63%に、富真氏と叙顕氏はそれぞれ0.93%となった。

サムスングループの事実上の持株会社であるサムスン物産株およびサムスンSDS株についても、法定相続割合に従って相続した。

 

<サイムスン生命の株は>
サムスン電子を支配するサムスン生命株は在鎔氏が1/2、富真氏が2/6、叙顕氏が1/6を相続。夫人は相続しなかった。

今回の相続で在鎔氏のサムスン生命の持株比率が0.06%⇒10.44%に上がり、個人筆頭株主になった。
サムスン生命株を保有していなかった富真氏は6.92%、叙顕氏は3.46%を保有することになった。
さらにサムスン物産の個人筆頭株主である在鎔氏の持株比率は17.48%⇒18.13%に増加した。

これに先立ち、李健熙氏の遺族は12兆ウォン(約1兆1740億円)以上の相続税を納付すると明らかにしている。

韓国の株式の相続税率は、(李健熙氏の場合は)最高税率50%でありながら筆頭株主の割増率が20%、自主申告控除率3%が適用される。また不動産には相続税率50%が適用される。
李健熙氏の遺産規模は最大30兆ウォン規模になると推定されていた。

<最大3千億円寄贈>
遺族は4月28日、遺産相続にあたり、李健熙氏の私財1兆ウォン(約980億円)を感染症専門病院の開設(建設費約500億円/設備や医薬品開発に約200億円)や小児がんなどの医療事業に(約300億円)寄付するほか、時価総額1千億~2千億円とされるモネの「名もなき池」などの「李健熙コレクション・2万3000点」(モネのほかダリ、シャガール、ピカソらの絵画所蔵)を博物館や美術館に寄贈すると表明した(寄贈は税控除される)。

<李在鎔氏は檻の中>
華麗なる一族だろうが、目下、李在鎔氏は檻の中、別のサムスン物産合併時の粉飾決算問題の裁判も平行して行われている。この裁判では、付随して別途、ハゲタカのエリオットから韓国政府はISD条項に基づき、約800億円の損害賠償請求訴訟を起こされている。

李在鎔氏は3月19日には虫垂炎で緊急手術を受け、まだ病院療養が必要なところ、自ら檻に戻り、4月22日には上述の別の裁判の初公判に出廷している。

文在寅大統領は、就任早々には自らの広告塔として李在鎔氏をこき使ったが、米朝ハノイ首脳会談決裂後は外交舞台で文在寅氏の活躍の場もなくなり、また昨年から新コロナで、李在鎔氏は用済み、文大統領は配下の裁判所を動かさず、崔順実ゲート事件で今年1月18日、2年6ヶ月の実刑判決を受け収監されている。
文氏は今回の相続や寄付に当たっても恩赦など考慮していない。なお、李健熙総帥の3女は米国留学中に自殺している。華麗なる一族でも幸せとは限らない。ロッテや韓進財閥のような相続における兄弟喧嘩がサムスンでは生じなかったことだけでも故李健熙氏や韓国社会は救われようか。

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左から長女の李富真氏、長男の李在鎔氏、故李健熙氏、夫人の洪羅喜氏、次女の李叙顕氏。

 


 

[ 2021年5月 2日 ]

 

 

 


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