アイコン 変異ウイルス対応の「スーパー中和抗体」取得/富山大ら


富山大や富山県衛生研究所などの共同研究グループは16日、新型コロナウイルスに感染した患者に投与すると重症化を防ぐことができる「中和抗体」について、現在確認されている様々な変異ウイルスに対応できる「スーパー中和抗体」を取得したと発表した。

研究グループによると、研究ではまず、新型コロナで重症化し回復した人の血液から、細胞の遺伝子を取り出して遺伝子組み換え抗体を作製。この中から特に感染を防ぐ力が強く、多種類の変異ウイルスに対応できるスーパー中和抗体を取得した。

中和抗体は、ウイルスが人の細胞と結合するのを阻害する働きがあり、軽症や中等症の患者に投与すれば重症化を防ぐことができる。
「スーパー中和抗体」は、新型コロナの従来型のほか、現在確認されている英国型やインド型などほとんどの変異ウイルスの感染を防ぐことができるという。ブラジル型については現在確認中としている。

同大の斎藤滋学長は、「抗体を投与することで重症化を予防でき、医療資源の確保に貢献できる」と意義を述べた。
スーパー中和抗体は人工的に作製できるため、同グループでは製薬会社と連携し、安定的な治療薬供給を目指す。
以上、

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コロナウイルスは、武漢ウイルス研究所の石正麗氏だけでも雲南省などからコウモリを集め、多くのコロナウイルス種を検出している。人に無害のものあれば有害なものもあり、さらに未知のコロナウイルスも多く存在する。中間宿主もセンザンコウ、マーモット、ミンク類などわかっているが、はっきりしたことはほとんど解明されていない。

中国で2003年にSARS-COVが発生したときに、その脅威を体現した国はこうした疫病に対する防疫研究をし続けてきたもののも、体現しなかった日本はSARS-COV-2により医薬品やワクチン開発は遅れに遅れ、政府が自慢する水際作戦もじゃじゃ漏れで杜撰極まりなく、防疫体制そのものも防疫対策のリーダーも置かず右往左往し、今に至っている。

韓国で2015年5月に中東から帰国したてった一人から拡がった中東呼吸器症候群=MERSウイルスも中東MERSコロナウイルスによる感染症(183人が感染し38人死亡)であり、コウモリを起源にラクダを中間宿主に人が感染するとされている。
こうした経験をした韓国は、昨年2月に宗教団体の大感染を経過し、その後は感染者は出続けているもののある程度押さえ込みに成功させている。

コウモリは全世界に分布している。日本にも35種ほどのコウモリが棲息しているとされ、その中には今回のSARS-COV-2の起源とされるキクガシラコウモリも多数生息している。

全コロナウイルスに対して対応できる可能性が高い今回の「スーパー中和抗体」の確保、早期の医薬品化が待ち望まれ、これからも出現するコロナウイルスから世界を救うことになる。

既存の欧州型や英国型は、加工したmRNA型のファイザー製やモデルナ製ワクチンは2回接種で95%あまりの有効性があるがベクター型のAZ製は70%。
インド株=デルタ株に対してはmRNA型では88%、AZ製は61%と有効性は落ちる(英保険当局)。
日本でも静かにインド株=デルタ株が浸透してきている。

[ 2021年6月19日 ]

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