アイコン 実録・騒乱の名護漁業協同組合(古波蔵一派によるクーデター未遂事件)第4弾


名護漁協を分断する基地利権の裏側

古波蔵組合長の言葉は住民からも非難囂々だが、その古波蔵氏を背後から動かしていた人物こそ西川氏である。

西川氏は古波蔵氏と豊島氏を引き連れて防衛省や首相官邸、砂利業者等を訪れては、名護の”窓口”はアピールしてきた。

暴力団関係者とも右翼関係者とも言われる西川氏は、古波蔵氏といつから付き合うようになったのか。名護の土建関係者はこう話す。

「いつのまにか名護漁協『相談役の名刺を持って名護市内を歩くようになっていました。どんな人間なのか、何の目的で名護に来ているのか、不審に思う人は少なくありませんでした」しかし古波蔵氏は「基地に関する工事については西川さんに任せてある」とまで話すようになり、西川氏も「自分は古波蔵の代理人」だと公言するようにまでなっていた。

防衛省の名刺の影響力西川氏について調べるべく、私は大阪の土建業界に詳しい人物X氏のもとを訪れた。X氏はこんな話をした。「西川が沖縄に向かったのはひとえにカネ集めのためですよ。新しい米軍基地が建設されるというとき、工事に参入したい業者は大阪にもたくさんある。誰に依頼すれば参入できるのか当然考えるわけで、西川はそのことを重々わかっていた」X氏によれば、大阪の老舗商社阪和興業(株)(古川弘成代表取締役社長)は西川氏に3億円以上の資金を提供していたという。

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沖縄の魚業組合を操るためだ。西川氏がその資金を名護でどのように使ったのか、誰がどのように受け取ったのかは定かではない。が、少なくともその後、西川氏は古波蔵氏や豊島氏に接近し、漁協『相談役』の名刺までつくり、「工事のことは西川さんに任せてある」と言わしめるまでに影響力を高めた。

X氏は「西川が名護漁協の名刺をつくったのは防衛省に行くためです」と言いきる。「彼らは防衛省に赴き、自分たちが名護の”窓口”であることを示すとともに、そこで相手方の名刺を受け取るのです。防衛官僚も漁協の名刺には頭があがらない。そのことを西川はわかっている。防衛官僚の名刺さえあれば、それをちらつかせて他の鉄鋼メーカーには請求書まで送っていたと聞いています」阪和興業からの資金が底をつくと、次は(株)小野工(小野展康代表取締役社長)が西川氏に資金を入れたという。

防衛省にとっても不徳の致すところだろう。「古波蔵氏の代理人として防衛省にやってくる西川という人間が妙なのはわかっていました。こういうことをされると防衛省としても困るんですが・・・・・」(防衛省関係者)・・・

週間金曜日 2014・10・24(1013号)野中大樹記者記事より抜粋 

第5弾につづく

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[ 2021年7月 8日 ]

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