保守合同の会は我が身の保身合同の会だった!(沖縄県)
きょうの、沖縄の新聞報道「国場氏で一本化」と、もう一つ「下地氏の支援団体解散」が目を引いた。
沖縄タイムス・ニュース断面から記事を紹介する。
(衆院選の告示まで1週間余り。下地幹郎氏の復党を強く推してきた経済界有志「保守合同を実現し沖縄の未来を創る会」(国場幸一会長)の姿勢に変化が生じている。11日に開いた会見では、下地氏への出馬要請について「これから会で意見交換しながら決定する。ここ数日は保守一本化するための運動にエネルギーを集中していきたい」と強調。発言は後退した感が否めない。
同会が9月16日に行った選対事務所開きでは、企業関係者らに下地氏の集票カードが配られ「目標である5万票をみんなで達成したい」と協力を要請するなど支援体制を前面にアピールしていた。
一方の下地氏はこれまで、自民党復党が実現しない場合でも1区から立候補する姿勢を強調している。
保守合同の会として、下地氏の意思を尊重するのか記者に問われ、安里氏は「復党してもしなくても、1区で出ると言った本人を後押しするものではない」と、下地氏とは距離を置く姿勢に映る。
下地氏が復党することで1~4区で自民が全勝し、九州比例では公明の得票数を「最大化」させ、その勢いで来年1月以降続く南城市、名護市、沖縄市、北谷町などの県内市長選で勝利し、天王山の知事選で県政を奪還するシナリオ自体は「変わっていない(安里氏)」とするが、従来との温度差は歴然だ。
保守合同の会のある幹部は「国場氏への一本化でいい。県政奪還にはそれしかない」と本音を漏らす。
ある関係者は「一本化がまとまらない状況を見かね、保守合同の会から距離を取る企業もある」と明かす。
経済団体のある幹部は、保守合同の会も下地氏も引き際を見極め始めたとの見立てだ。
「自民党の公認が取れない以上、現実的な方向にいくのでは」との見立てだ。
「実績は申し分ない。政治キャリアを無駄にするわけにもいかず、下地氏が降りた後の道をしっかり模索してあげるのが保守合同の会の役割では」と話す。
自民県連関係者は、11日に党本部が県連の4支部長を1次公認したことに触れ「県連としては手続ききに沿って進めていくのみ」と淡々と語った。(政治部・山城響、川野百合子)
記者会見に国場幸一会長の顔が見えなかったことが、全てを表している。
下地幹郎氏の菅総理、二階幹事長との強いパイプを当てにしていた経済界・保守合同の会だったが、まさかの菅総理退陣、二階幹事長失脚は想定外だった。
そこに、金秀グループのオール沖縄離脱、自民党支援は崖から突き落とされたくらいの衝撃だったはずだ。国場組の会長、国場幸一氏が昨日の会見に姿を見せてないことが保守合同の会が我が身の保身合同の会だったことを見事に証明している。
下地幹郎、身から出た錆、亀さんの呪いが今になって出てきたのだろう。
日刊セイケイ・編集長・中山洋次