アンジェス ワクチン断念 断念費用100億円 211億円の現預金
どこまで大阪大の叡智が集められたのかもわからない大阪大発ベンチャーどころか維新発ベンチャーのアンジェス、結果、新コロナウイルスに対するDNA型ワクチンの開発を断念したという。効果が出なかったそうだ。
初期段階での治験は昨年6月行っており、ある程度効果は予測されたと見られるが、昨年12月中間の治験に入っていたという。これまでの地件数は560人程度、・・・。外野席の期待が先行し、治験に入った可能性はないのだろうか。もうすでに政治銘柄入りのようだ。
なお、同社は今後も方法を変えて治験するそうだが、日本では感染者が激減、満足に治験できない状態となっている。
塩野義製薬は11月1日、自社開発の新コロナ用治療薬の治験を韓国やシンガポールでも行うと発表している。
11月5日の同社のリリースで気になるのは、今期、投資有価証券評価損を1億63百万円計上するそうだ。待望の日本初の新コロナワクチン期待から、たんまり入った出資金をとうしにまわしたのだろうか。
また昨年期の売上高は一昨年の326百万円から39百万円まで落ちている。これは、同社は株式公開以来19年経過するが、同社が開発した新薬の特許料、契約料、マイルストーン収入がほとんどないことを意味する。19年間何を開発したのだろうか。
オプジーボのような開発があれば同社も大化けようが、そうした大型薬の開発はこの19年間見えていない。
創薬ベンチャー、研究しているHGFは一貫している。いくら医薬品開発に時間がかかろうと5年サイクル、10年サイクルで飯の種の収入になる医薬品ぐらい開発すべきではないだろうか。
HGFは、三菱化成の山田英氏(創業者、同社社長、大阪大医学部卒/専門:病理)のグループと、同じころ大阪大の中村敏一教授(現・阪大名誉教授)のグループも発見し、その後、森下竜一大阪大教授(共同創業者、同社大株主)が作用機序や血管新生能力のあることを発見した。
★同社の開発プロジェクト
1、HGF遺伝子治療薬(HGF=肝細胞増殖因子)
2、NFκBデコイオリゴ
3、DNAワクチン(がん用に研究、新コロナウイルスに対応)
同社は過去インサイダー取引で摘発され、同社役員が情報を漏洩させていたことが判明している。
同社は松下竜一氏に特許料として7500万円支払い、後に返還請求、その後経費処理していた。
山田社長は2015年に、19年に黒字化、25年に500億円の売上高を計上すると発表していた。
↓決算推移、
超優良企業アンジェスのすさまじい増資推移(演出家がいるのだろうか)
国の助成金も入っている。
スクロール→
アンジェス |
||||
連結/百万円 |
18/12期 |
19/12期 |
20/12期 |
22期Q3 |
売上高 |
610 |
326 |
39 |
44 |
営業利益 |
-3,065 |
-3,270 |
-5,599 |
-12,163 |
経常利益 |
-3,096 |
-3,293 |
-6,618 |
-11,823 |
当期利益 |
-2,996 |
-3,750 |
-4,209 |
-11,952 |
総資産 |
8,050 |
12,524 |
38,354 |
47,735 |
うち現預金 |
5,784 |
10,040 |
11,537 |
21,140 |
自己資本 |
7,680 |
11,963 |
32,537 |
39,813 |
うち資本金 |
9,395 |
13,291 |
24,612 |
33,359 |
うち資本剰余金 |
5,210 |
9,106 |
22,756 |
15,643 |
出資金残計 |
14,605 |
22,397 |
47,368 |
49,002 |
増資分 |
7,475 |
7,792 |
24,971 |
1,634 |
利益剰余金 |
-3,684 |
-6,681 |
-14,664 |
-10,712 |
有利子負債 |
--- |
--- |
--- |
|
自己資本率 |
95.40% |
95.50% |
84.80% |
83.20% |