アイコン 気象庁が津波誤判断・発表 トンガの海底火山大噴火 津波襲来後、警報発す


日本時間の15日午後1時10分ころ、トンガ地域の海底火山「Hunga-Tonga-Hunga-Ha'apai」が破壊的大噴火した。

当海底火山は12月20日に噴火してから火山活動が活発化しており、ここ1週間で数回噴火していた。トンガ地質調査(TGS)によると、噴火は高さ20 kmまで灰や蒸気、ガスを放出。

トンガ首都のヌクアロファでは真っ暗になるほど灰や小石が降り注ぎ、1.2メートルの津波も来襲した。

米地質調査所(USGS)は同時にM4の地震も観測している。

当大噴火で、太平洋の大部分で津波警報が発せられている。

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日本では気象庁が誤判断
経過、
15日(土)19時03分、気象庁は津波予報(若干の海面変動)を発表した。気象庁は日本の沿岸では若干の海面変動があるかもしれないが、被害の心配はない。
若干の海面変動が予想される時刻は、早い沿岸で15日(土)21時00分頃。今後1日程度は若干の海面変動が継続する可能性が高いと考えられると発表していた。

(気象庁は火山島の大噴火としているが、トンガ、NZ、オーストラリアなどは海底火山の大噴火と発表している。火山自体は2009年トンガ海底火山噴火により現れた海底火山、火山のカルデラ外縁にフンガ・トンガ島と1.6キロ離れたフンガ・ハアパイ島がある。そのため、噴火が島で生じたのか海底で生じたのかはまだ明らかになっていないが、噴火規模からしてかなり深いところで爆発が生じたものとみられる。)

・NHKは1月15日23時54分配信で、「トンガで大規模噴火 周辺で1m近い津波発生 日本 被害心配なし」と報じていた。
その配信1分後に奄美大島の小湊に1.2メートルの津波が押し寄せていた。

2022年1月16日00:15、奄美大島の小湊に1.2メートルの津波が押し寄せた20分後に、気象庁は津波警報と注意報を発表した。

1月16日、気象庁は午前2時から記者会見を行った。当初、津波で被害の心配はないと発表、その後、津波の経過諸島では津波が観測されておらず、予測ができなかったと釈明した。

いつまでも過去の例や感に頼り近隣の情報を集めない相変わらずの気象庁。
木曽の御嶽山では事前に少し兆候があったにもかかわらず、曖昧な連絡に終始し、甚大な被害をもたらした。兆候があれば被害を最小限にするための見識が必要だろう。予想が外れ空振りになっても被害が出るよりどれほどましだろうか。

気象庁の16日00:15の警報と注意報
◆奄美大島・小湊 15日午後8時44分引き
15日午後11時55分1m20cm
◆小笠原・父島 15日午後7時58分引き
15日午後10時52分90cm
◆岩手・久慈港 15日午後8時57分押し
16日午前0時8分90cm
◆高知・土佐清水市 15日午後9時4分引き
16日午前0時23分90cm
◆和歌山・御坊市 15日午後9時15分押し
16日午前0時31分90cm
◆北海道・浜中町 15日午後9時3分押し
16日午前1時5分90cm
◆和歌山・串本町 15日午後8時43分引き
16日午前1時23分90cm
以上、90センチ以上。

トンガの首都ヌクアロファの一部に津波が押し寄せた。オーストラリア気象庁によると、市内には1.2メートルの波があった。電話接続は中断され、被害の程度は当初、夕方(現地時間)に不明。

トンガ首都と約2000キロ離れているニュージーランド当局も津波警報を発した。
噴火の際の爆発音は2300キロ離れたニュージーランドでも聞こえ、500キロ離れたフィジーでは大きな雷鳴のように聞こえたと伝えている。
  ※ニュージーランドのノースランド地方では、サイクロン「コーディ」と津波の影響で満潮線より2メートル高い防波堤を津波が越え、被害をもたらしている。

オーストラリアの当局は最大都市シドニーを含む南東部の沿岸に警報を出して津波への警戒を呼びかけている。

また、アメリカ当局は、西海岸にあるワシントン州とオレゴン州の沿岸に津波のおそれがあるとして注意を呼びかけている。

トンガ当局は、島の住民に対しては、屋内にとどまり、屋外ではマスクを着用するように促している。また、この地域で酸性雨が発生する可能性があることを警告している。

海底火山地帯は、首都のあるトンガタブ島の北約65キロにある。

トンガ王国は、
南太平洋に浮かぶ4つの群島、172の島からなり、うち45島が有人。島々は南北600km、東西200kmの幅に分布する。島嶼のすぐ東側にはトンガ海溝が南北に伸びている。トンガ海溝はインド・オーストラリアプレートに南太平洋プレートが東側から潜り込むために形成されている。このため、トンガは基本的には火山群島。
イギリス連邦加盟国の一つ。オセアニアのうちポリネシアに属し、サモアの南、フィジーの東に位置し、首都のヌクアロファは最大の島トンガタプ島にある。

津波の速度、水深1mで時速34km、水深5,000mでは時速800km。
近くにはトンガ海溝があり、→マリアナ海溝・フィリピン海溝→琉球海溝→南海トラフに連なる。
今回のトンガ津波はかなり深いところで原因が生じ、海溝を伝わってきたものと推定される。
8千数百キロ離れた奄美大島に11時間あまりで到達している。

ガ首都ヌクアロファから那覇までの距離は約8100キロ、東京までは約7900キロ。

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[ 2022年1月16日 ]

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