アイコン EV衝突3秒火災の脅威 瞬時の熱暴走 現代のIONIQ5 脱出できず2人死亡


韓国では急速にEVが普及してきている。
そうした中、今月4日、釜山市江西区の南海高速道路西釜山料金所付近で現代自動車のEVアイオニック5(IONIQ5)が、トールゲートに衝突し、直後に火災が発生。
車は黒く焦げ付いてボディーだけが残り、ドライバーと助手席にいた同乗者の二人はいずれも車内で、遺体で発見された。トールゲート前方の分離帯と衝撃吸収材に正面から衝突した事故だった。

釜山西部警察署の関係者によると、事故が発生した地点はハイパス(高速道路の電子料金収受システム)ではなく現金払いのゲートで、車の破損度合いからすると高速で激突したとは考えられないという。車に乗っていた二人が衝突の衝撃で死亡するほどスピードは出ていないという。
しかし、事故を起こしたEVから二人とも脱出できず、消火作業にはなんと7時間もかかったという。

 

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<衝突から3秒で火の手が上がる>
警察が監視カメラを確認したところ、事故を起こしたEVは衝突から3秒後に車全体が燃え始めていた。シートベルトを外すにも、車外に出るにも秒単位の時間がかかる。

事故調査官によると、衝突から1~2秒で爆音とともにボンネット付近から火の手が上がり、直後に車内を経て車全体に燃え広がったという。
現場に出動した消防士は「事故から15分後に現場に到着したが、その時点で車の内部まで炎が広がっていた」と説明。

消防当局と専門家は「電気自動車用バッテリーの温度が一瞬で高温となり、炎が一気に燃え広がる現象、いわゆる『熱暴走』が事故車両で起こったのでは」と推定している。
バッテリーが外部からの衝撃で損傷した場合、バッテリーパック内部の温度が摂氏30~40から800度にまで一気に上昇する現象。

バッテリーは小さいセルを単位として整然と並べられ製造されているが、一つのセルで高熱が発生するとすぐ横のセルの温度も上昇し、ドミノのように火が付いていく。
国立消防研究院のナ・ヨンウン研究士によると、熱暴走はバッテリーが損傷してからわずか1~2秒で起こることもあるという。
以上、韓国紙参照

テスラ車でも同様な火災事故が発生していたが、対策が講じられ、今ではかなり改善している。
これまで現代車のEVは、充電中・駐車中・走行中の火災が確認され、韓国内では「コナEV」が販売中止された経緯もある。
しかし、これまで衝突時の火災は報道されておらず、衝突時の熱暴走による火災は、その対策がなされていなければ、EVの致命傷になる可能性もある。
いくらEVの普及を急いでも、安全対策は前提条件であり、交通事故が多い米国などで発生すれば、莫大な制裁金や大量の集団訴訟を抱える可能性すらある。
アイオニック5は、韓国・現代の国際戦略車として欧米や日本でも販売されている。

[ 2022年6月14日 ]

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