同社は鮮度をキープしたフィーレ加工のタラやカレイなどを水産卸市場で卸販売していた。また、仙台市内に直営店も有し、魚介類のフィーレ加工品や味噌漬けなどの加工品を販売していた。しかし、２０１１年３月の東日本大震災で工場や店舗が全壊、助成金や制度融資などを活用し再建させたものの、世界的な魚価高騰、同社の魚介類の仕入価格も高騰、一方、国内は消費不況で、同社は採算性を悪化させていた。そうした中、今般の新コロナ事態では飲食店などの業務用ニーズが大幅減少、円安による輸入価格高騰により、同社は大幅に売上高を落とし、採算性もさらに悪化させ、大きな赤字から債務超過に陥っていた。

破産管財人には、小野寺宏一弁護士が選任されているとのこと。

破産債権の届出期間は令和4年8月31日まで、財産状況報告集会・一般調査・廃止意見聴取・計算報告の期日は令和4年11月17日午前11時30分。

事件番号は令和4年(フ)第588号となっています。

既報記事

（株）酉抜商店（宮城）／自己破産申請　老舗の水産加工会社