米インフレ率7.1%に低下だが・・・
米国のインフレ率は下がってきている。
11月は前年同月比7.1%上昇だった。それは昨年6.8%も上昇しており下がるのは当然のことだろうが、それほどまだ上昇しているということでもある。
エネルギー価格が大幅に下げており、全体を押し下げたものと見られるが、エネルギーと食料を除くコアでも▲0.3ポイント下げている。
一方、食料インフレ率は10%以上の上昇が7ヶ月間続いており、外食や旅行などのサービス価格も高止まりしている。家賃になると1年以上上昇し続けている。
インフレ退治の米国の金利は、上昇し続け、基準金利が4.0%、民間金融機関の貸出金利は6.95%まで上昇している。
さすがに金利に敏感な製造業は悪化してきているが、非製造業が堅調で、総じて賃金も上昇し続けている。エネルギー価格が下がれば、下がった分が消費に回され、消費指数を押し上げる可能性もある。
今回、FOMCでどれほど金利を上げるか不明だが、コンサンセスは0.5%となっている。そうなれば、民間貸出金利は7%以上になり異常に高い金利となる。
気になるのは家賃、雇用拡大で家賃が上昇するのは分かるが、今だ上がり続けているということは、よほど景気を、雇用を、悪化させなければ下がらないのだろうか。
金利を高止まりさせても下がらなければ、金利を下げに入った段階で不動産バブルが生じる可能性もある。ここまで金利を上げても家賃が下がらない理由が分からない。
消費支出も増加、消費指数をけん引する自動車ローンや消費ローンの残高も、金利が急上昇しているにもかかわらず増加し続けている。
すべては米バイデンが自国経済に仕掛けたインフレにあり、その後はインフレ退治の金利高の独り相撲の茶番、世界中がそんなバイデンに踊らされている。また、頑固一徹になる80歳も超えており、やることなすこと狂気じみてきている。
スクロール→
米国の各種インフレ率 |
|||||||
|
インフレ率 |
消費者 |
|||||
|
全体 |
食料 |
コア |
家賃 |
サービス |
エネルギ |
CPI |
21/9月 |
5.4 |
4.6 |
4.0 |
3.16 |
3.20 |
24.83 |
|
21/10月 |
6.2 |
5.3 |
4.6 |
3.48 |
3.65 |
29.97 |
276.58 |
21/11月 |
6.8 |
6.1 |
4.9 |
3.84 |
3.77 |
33.29 |
277.94 |
21/12月 |
7.0 |
6.3 |
5.5 |
4.13 |
4.01 |
29.30 |
278.80 |
22/1月 |
7.5 |
7.0 |
6.0 |
4.36 |
4.58 |
26.98 |
281.14 |
22/2月 |
7.9 |
7.9 |
6.4 |
4.74 |
4.80 |
25.55 |
283.71 |
22/3月 |
8.5 |
8.8 |
6.5 |
4.98 |
5.12 |
32.05 |
287.50 |
22/4月 |
8.3 |
9.4 |
6.2 |
5.14 |
5.37 |
30.27 |
289.10 |
22/5月 |
8.6 |
10.1 |
6.0 |
5.45 |
5.74 |
34.06 |
292.29 |
22/6月 |
9.1 |
10.4 |
5.9 |
5.61 |
6.22 |
41.62 |
296.31 |
22/7月 |
8.5 |
10.9 |
5.9 |
5.70 |
6.25 |
32.93 |
296.27 |
22/8月 |
8.3 |
11.4 |
6.3 |
6.24 |
6.81 |
23.81 |
296.17 |
22/9月 |
8.2 |
11.2 |
6.6 |
6.59 |
7.37 |
19.80 |
296.80 |
22/10月 |
7.7 |
10.9 |
6.3 |
6.90 |
7.20 |
17.60 |
298.01 |
22/11月 |
7.1 |
10.6 |
6.0 |
7.10 |
7.20 |
13.10 |
297.70 |
・コアインフレ率はエネルギーと食料を除いたもの。 |
|
主要国のインフレ率 |
|||||||
|
米国 |
英国 |
仏 |
独 |
伊 |
蘭 |
日 |
22/9月 |
8.2 |
10.1 |
5.6 |
10.0 |
8.9 |
14.5 |
3.0 |
22/10月 |
7.7 |
11.1 |
6.2 |
10.4 |
11.8 |
14.3 |
3.7 |
22/11月 |
7.1 |
|
6.2 |
10.0 |
11.8 |
9.9 |
|