アイコン 貿易赤字2.1兆円 過去最大 15ヶ月連続赤字 解説資料付き


円安は日本経済にとって良い材料だといい続ける日銀黒田総裁、老人の遠吠えにしか聞こえない。
財務省が17日に発表した10月の貿易統計によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は2兆1623億円の赤字となった。赤字額は10月としては過去最大。
財務省によると貿易収支が赤字となるのは15ヶ月連続で、赤字額は前年同月と比べ23.8倍にのぼっている。
 (資源などの第一次高騰は、昨年、米国の1.9兆ドルの新コロナ経済対策資金市場投入により発生したもの、昨年10月がピーク)
 
貿易赤字が膨らんだ要因は、原油やLNG=液化天然ガスなどエネルギー関連の輸入額の増加。
 エネルギー価格の上昇に加え、外国為替市場で円安が進んだこともあって、
 ▽原油の輸入額はほぼ2倍
 ▽LNGの輸入額は2.5倍に増えた。
 輸入額は11兆1638億円で、1ヶ月の輸入額としては過去最大。

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一方、輸出額も増え、
▽アメリカ向けの自動車のほか
▽アジア向けの自動車搭載用半導体など電子部品が増えて、
こちらも1ヶ月の輸出額としては過去最大の9兆15億円となった。
(輸出額は前年同月比25.3%増/ただし円安は30.2%/財務省/実質量としては減っている)
 このところ輸出額も増加が続いているが円安効果によるもの、輸入額の伸びには追いつかず、資源高や円安を背景に、巨額の貿易赤字を計上する状況が続いている。
以上、NHKなど参考

足下では6~8月をピークに国際商品先物価格(ドル)は、大幅に下がってきている。そのメリットを殺しているのが、10月末にかけさらに進んだ円安にほかならない。

日銀黒田氏はアベノミクスの総責任者、大金融緩和で円安を達成し、2年以内に物価上昇率を2%にすると公約、豪語したにもかかわらず、2年経っても達成できず、座にしがみついたまま、大金融緩和の一部修正もせず、9年後には、全部外的要因の物価高+円安で、やっと2%を達成するどころか3%も達成してしまった。食料については4%超も達成している。

対ドル円130円台以上の円安になっても、日本経済にとって非常に良いことだと止め処なく発信し続けている。最近でも米国へ行っても発言し円安を煽っていた。
輸出額が増えたのは円安で価格競争力が増し、市場占有率が増したことではなく、単に円安分だけ増加しているだけ。ドル換算すればすぐわかること。


スクロール→

日本の貿易/10億円

対ドル円

原油/月末

 

輸出

輸入

収支

月末

WTI/ドル

東京/

21/10

7,183

7,258

-75

113

83.42

55,708

21/11

7,366

8,323

-957

113

67.03

48,142

21/12

7,881

8,470

-589

114

76.02

53,155

22/1

6,331

8,531

-2,200

114

89.88

59,686

22/2

7,189

7,859

-670

115

109.62

66,406

22/3

8,460

8,873

-413

122

102.77

72,988

22/4

8,076

8,915

-839

129

102.72

75,640

22/5

7,252

9,642

-2,390

128

114.67

82,900

22/6

8,614

10,018

-1,404

135

105.76

81,940

22/7

8,755

10,189

-1,434

133

97.34

74,690

22/8

8,061

10,879

-2,818

138

89.55

76,300

22/9

8,818

10,912

-2,094

144

79.49

69,910

22/10

9,001

11,163

-2,162

148

88.37

75,190

・原油WTIは米先物取引、東京はプラッツドバイ原油東京先物相場

・原油、5月と10月比でWTI23.0%下落、東京は9.3%しか下落してない。

 

↓トレード・エコノミクス社のデータによる国際商品先物価格の動向

国際商品先物価格(指定外ドル相場) 月末価格

 

21/10

22/3/7

22/8

22/10

10月前年比

 エネルギー

 

相場比

WTI原油

81.78

115.80

89.03

86.53

5.8%

東京ドバイ()

55,708

73,324

76,300

75,190

35.0%

米天然ガス

5.426

4.833

7.288

6.355

17.1%

TTFガス(EUR)

77.0

227.2

239.91

123.35

60.2%

石炭

223

422

425

356

59.6%

灯油

2.484

3.708

3.609

3.674

47.9%

 食料

小麦

772

1,252

820

882

14.2%

大豆

1,235

1,659

1,422

1,407

13.9%

トウモロコシ

562

749

670

691

23.0%

ポテト(EUR)

14.6

20.0

21.0

21.0

43.8%

ココア

2,571

2,597

2,427

2,335

-9.2%

採取油(EUR)

687

845

616

676

-1.6%

牛肉

20.5

22.0

19.6

19.2

-6.3%

豚肉

75

105

91

84

12.0%

(NOK)

57

72

86

89

56.1%

 その他

尿素(肥料可)

932

950

875

610

-34.5%

鉄鉱石

107

159

101

82

-23.4%

4.438

4.750

3.519

3.413

-23.1%

木材

613

1,456

509

461

-24.8%

対ドル円

114.18

115.29

139.25

148.73

30.3%

 

[ 2022年11月17日 ]

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