アイコン ダイキン工業 23/3期 増収増益 今期は売上高4兆円超へ


地球温暖化、過去にはフロンガスが目の仇にされ、硫黄酸化物排出規制も、今度は二酸化炭素の半減が叫ばれている。化石燃料のエネルギーへの転換を大幅減少させ、またエネルギーの効率化も叫ばれている。
地球温暖化は北欧でさえ夏場はクーラーが必要となってきている。発電所やごみ焼却場などの廃熱利用も暖房はできても夏場は苦しい。冬場でも住宅全部をセントラルヒーティングするのは無駄の塊。分散型ヒーティング、夏も使えるエアコンが必要となってきている。それもヒートポンプ方式が注目されている。
同社は1958年にヒートポンプ式パッケージエアコンを開発、さらに2017年に大型ビルなどのセントラル空調機器の分野では国内シェア40%を占めるトップメーカーである新晃工業と資本業務提携して現代版のヒートポンプ方式の空調機の開発に当たっている。

よって、同社は地球温暖化が進むほどに、石油や石炭燃焼による集中暖房方式も廃熱利用以外は今後ご法度になることから、必要なときに必要な場所だけ使用できる同社のエアコンはますます家庭でも事業所で必須アイテムになってくる。

 

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車両がEVに変わるように、家庭や施設の冷暖房も電気に変わってくる。業務用も同じ。

目先は世界でのインフレ退治の高金利に新築の住宅新築需要や商業施設の需要は減少しようが、設置されていない既存建物も潜在需要先であり、世界展開している同社にとっては順風満帆状態が長期にわたって続く。

また、化学事業では、フッ素化学製品全体の販売は、半導体・自動車分野を中心に広範囲での堅調な需要に加え、原材料市況高騰を背景とする販売価格の見直しを実施し、売上高は前期を大きく上回った。半導体市場ではエッチング剤も大きく伸びたとしている。
 


スクロール→

6367 ダイキン工業  23年3月期 日本方式

連結/億円

売上収益

営業利益

営利率

経常利益

株主利益

19/3

24,811

2,762

11.1%

2,770

1,890

20/3

25,503

2,655

10.4%

2,690

1,707

21/3

24,933

2,386

9.6%

2,402

1,562

22/3

31,091

3,163

10.2%

3,274

2,177

23/3

39,815

3,770

9.5%

3,662

2,577

 前期比

28.1%

19.2%

 

11.9%

18.4%

24/3

41,000

4,000

9.8%

3,800

2,640

24/23

3.0%

6.1%

 

3.8%

2.4%

 

 2023/3期 セグメント別

 

売上高

営業利益

  営業

/億円

売上高 

前期比

営業利益

前期比

利益率

空調・冷凍機

36,297

28.3%

3,244

14.9%

8.9%

化学事業

2,634

24.0%

454

66.3%

17.2%

その他

883

29.6%

71

8.0%

8.0%

合計

39,815

28.1%

3,770

19.2%

9.5%

 

ダイキン工業 地域別売上高 23/3期/億円

日本

空調・冷凍機

化学

その他

構成

23/3

5,530

700

609

6,839

17.2%

22/3

5,239

584

560

6,383

 

 前年比

5.6%

19.9%

8.7%

7.1%

 

米国

23/3

12,047

582

120

12,749

32.0%

22/3

7,929

399

75

8,403

 

 前年比

51.9%

45.9%

60.0%

51.7%

 

欧州

23/3

6,574

423

89

7,086

17.8%

22/3

5,187

335

9

5,531

 

 前年比

26.7%

26.3%

888.9%

28.1%

 

アジア・オセアニア

23/3

5,433

345

24

5,802

14.6%

22/3

3,979

270

10

4,259

 

 前年比

36.5%

27.8%

140.0%

36.2%

 

中国

23/3

4,300

558

26

4,884

12.3%

22/3

4,247

511

21

4,779

 

 前年比

1.2%

9.2%

23.8%

2.2%

 

その他

23/3

2,411

23

12

2,446

6.1%

22/3

1,701

22

3

1,726

 

 前年比

41.7%

4.5%

300.0%

41.7%

 

総計 調整23/3期▲252億円/22/3期▲155億円あり

23/3

36,319

2,849

899

39,815

100.0%

22/3

28,306

2,246

693

31,245

 

 前年比

28.3%

26.8%

29.7%

27.4%

 

 

↓1972年から世界へ進出 買収で加速

 

買収

備考

2006

OYLインダストリーズ

マレーシア

空調世界大手

 

 傘下マッケイ・インターナショナル

米国

業務用

2012

グッドマン・グローバル

米国

家庭用

2016

ザノッティ

イタリア

業務用冷凍・冷蔵機

2017

新晃工業(資本業務提携)

 

ヒートポンプ空調機開発

2019

AHTクーリングシステムズ ゲーエムベーハー

 

冷凍冷蔵ショーケース

 

[ 2023年5月10日 ]

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