アイコン 5月のインフレ率 食料8.6%上昇 総合は3.2%に沈静化 バフェット経済


5月の物価上昇は前年同月比で4月の3.5%から3.2%と下落している。

主要因は電気代が前年同月比で大幅に下落?し、全体では沈静化した。

しかし、一方で、食料品価格の上昇が止まらなくなっている。それは国際商品価格が上昇したものの、昨年末から沈静化して来ているものの、日本政府の超円安政策により、円安が輸入価格を押し上げ、食料品の高騰を招き続けている。

今や食料品に占める生鮮食料品も自給率も下がり続け、多くが輸入され、気象変動と為替に価格が左右されている。

電気代が前年同月比で大幅に下がっている指標と為っているがほんとうだろうか。それとも指数による錯覚だろうか。

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スクロール→

23年5月 物価指数 /2020年:100

 

指数

前年同月比

総合

105.1

3.2

 生鮮除

104.8

3.2

 生鮮エネ除

104.3

4.3

食料

112.2

8.6

 生鮮

113.1

5.2

 生鮮除

112.1

9.2

住居

102.3

1.2

水道光熱

105.6

-8.3

家具家事

115.2

9.6

服・履物

105.3

3.9

保険医療

101.1

2.1

交通通信

94.9

2.2

教育

102.4

1.3

教養娯楽

107.1

3.4

その他

103.4

1.3

5月 前年同月比  

生鮮除く食材

 

9.2

家庭用耐久材

家電等

9.0

宿泊料

 

9.2

エネルギー 

 

-8.2

 うち電気  

 

-17.1

   都市ガス

 

1.4

   LPガス

 

3.0

   灯油

 

-2.5

   ガソリン

 

-1.7

 

2020年は新親コロナパンデミックで震え上がった年。


スクロール→

日本  2020100

 

総合

うち食料 

日本

総合指数

前年同月比

食料指数

前年同月比

 

 

インフレ率

 

インフレ率

22/1.

100.3

 

102.0

 

22/2.

100.7

 

102.3

 

22/3.

101.1

 

102.5

 

22/4.

101.5

 

102.9

 

22/5.

101.8

2.5

103.4

4.1

22/6.

101.8

2.4

103.6

3.7

22/7.

102.3

2.6

104.0

4.4

22/8.

102.7

3.0

104.5

4.7

22/9.

103.1

3.0

105.6

4.2

22/10.

103.7

3.7

107.1

6.2

22/11.

103.9

3.8

107.8

6.9

22/12.

104.1

4.0

107.9

7.0

23/1.

104.7

4.3

109.5

7.3

23/2.

104.0

3.3

110.0

7.5

23/3.

104.4

3.2

110.4

7.8

23/4.

105.1

3.5

111.6

8.4

23/5.

105.1

3.2

112.2

8.6

 

↓インフレ率は、前年同月の各指数を当月の指数で割った伸長率。

 

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バフェット氏の見方はどうだろうか、
資源株でもある日本の商社株、世界中に特に南米や豪州に多くの鉱山を独自もしくは出資し権益を有している。バフェット氏は新コロナからの経済回復過程での資源価格の高騰を見て、見直したものと思われる。それに加え、超円安で日本の株式は110円⇒140円と23%以上ディスカウント価格で購入できることから、世界的に通用する日本の資源株である商社株をターゲットに購入しているものと見られる。
何れ超円安はドル高金利が3~5年で戻り解消され、所有株はそれだけで23%以上儲かり、株価の上昇でさらに上がった分が儲かるという算段となっているようだ。
当然、売られた株は値を下げ、全体をも押し下げることから、日本の大金持ちの年金と日銀が買い支えることになる。
資源株は特に銅・レアメタルの需要はEV革命により大幅に需要が拡大とするとされ、それは一巡してリサイクルが可能となる2035年まで拡大局面は続くと見られている。

足下では再び、穀物・資源価格が上昇してきている。ウクライナ軍側はロシア支配の南部と東部を分断するため原発近郊での反撃を強化しており、ロシア支配下の原発が黄な臭くなってきている。
原発が破壊された場合、ロシアはシナリオどおりウクライナ側の攻撃により破壊されたと主張することになる。ダム破壊のように。しかし、原発では放射能の影響は欧州を覆うことになる。   
ただ、大量破壊兵器を供与し続けている米国と英国には放射能の直接的な影響は皆無。最新兵器の米国製と性能アップで安価な韓国製の軍需企業は、今後20年間、ウクライナ向けと欧州NATO各国の対露防衛強化策にフル操業時代が続くと見られている。戦争ほど儲かる商売はない。桶屋どころではない。

欧州は天然ガスも4倍以上高い米国産を今後購入し続けることになる。(米国産やカタール産は天然ガスを液化(LNG=マイナス162℃でLiquefied Natural Gas)にして輸送する必要があり、液化施設代+物流コスト・・・それだけでも高価格となる。)
現状でも米国の天然ガス価格と欧州取引のLNGのTTFガス価格との差となっている。
天然ガスは生産地から通常、圧縮(CNG)してパイプラインで輸送されている。 

今後、欧州各国は右傾化し、難民受け入れに拒絶反応を示す国の勢力が台頭、各国の国民経済がエネルギー高・穀物・資源高で疲弊しており、対露不信感・拒絶感は高まるものの、今後、ウクライナに向けた復興支援策では米英以外では、自国経済最優先により紛糾が予想される。日本はいつものように米国のカモダチとなる。

黒船来襲の次は植田放ったらかし金融政策
新コロナからの経済回復とCO2半減のエネルギー革命により、特にEV関連の資源価格は、これまでのような目先利益で動く投機筋ではなく、将来予測の需給バランスに基づくバフェット氏のような投資筋によって上昇し続けるものと見られる。
 
売・・の黒(田)船に続く、植田超円安放任策によりバフェット氏は商社株をさらに買い増し続けている。操られ最期は皮を剥がされる株、株価が良ければ経済良好と見る日銀の理事たちや閣僚・投資家の錯覚眼。所詮、バフェット氏も村上氏と投資スタイルで長短の違いはあろうが同じ投資家であり、いつまでもあると思うな親と金の世界。挙句、ばぁばぁをつかまされるのは、当然、日本経済を株価下落から支える宿命を帯びる東証最大の大株主である日銀と年金機構ということになる。

 


スクロール→

国際商品価格の推移 

トレーディング・エコノミックス、日経指標等より/単位通貨はドル.ユーロ等/月末価

2022

月末相場 

531日相場 比較

6/22.

 

22/5.

22/12.

23/5

前年比

19/12

相場

米金利

1.00%

4.50%

5.25%

 

 

5.25%

対ドル円

129.4

131.1

139.3

7.7%

28.0%

142

海運指数

2,571

1,515

1,123

-56.3%

3.0%

1,216

1,856

1,824

1,962

5.7%

29.5%

1912

海運指数はバラ積船のバルチック海運指数

エネルギー

22/5.

22/12.

23/5

前年比

19/12

6/22.

原油WTI

111

80

68

-38.7%

7.9%

69

東京原油()

80,618

63,087

59,620

-26.0%

45.7%

63,230

天然ガス()

8.560

4.475

2.252

-73.7%

4.6%

2.598

TTFガス()

94

76

26

-72.3%

100.0%

34.1

灯油

3.846

3.123

2.250

-41.5%

13.4%

2.454

石炭

427

404

138

-67.7%

106.0%

125.7

エタノール

2.757

2.195

2.438

-11.6%

72.3%

2.54

鉄鉱石

136

117

103

-24.3%

12.0%

114.5

亜鉛

3,900

2,972

2251

-42.3%

-2.3%

 

木材

653

373

479

-26.6%

18.3%

554

 

 

 

 

 

 

 

食料

22/5.

22/12.

23/5

前年比

19/12

6/22.

小麦

1,087

792

594

-45.4%

7.0%

734

大豆

1,683

1,519

1,299

-22.8%

42.0%

1489

トウモロコシ

753

678

592

-21.4%

52.6%

654

砂糖

19.4

20.04

25

28.9%

86.3%

24.9

ココア(チョコ)

2,496

2,600

3,007

20.5%

22.1%

3138

ヤシ油

6,304

4,174

3,201

-49.2%

4.9%

3577

菜種油

616

584

395

-35.9%

-3.9%

443

チーズ

2.41

2.05

1.60

-33.6%

-21.6%

1.63

牛肉

20.3

19.6

17.3

-14.8%

21.0%

17.5

鶏肉(家禽)

7.68

7.68

6.17

-19.7%

15.3%

6.12

リーン豚(赤肉)

108.0

87.7

82.5

-23.6%

14.9%

91.8

103.0

83.7

100.0

-2.9%

74.5%

98.9

尿素(肥料元)

670

515

292

-56.4%

19.7%

300

 

 

 

 

 

 

 

レアメタル等

22/5.

22/12.

23/5

前年比

19/12

6/22.

スチール

4,522

4,019

3,474

-23.2%

-7.9%

 

アルミ

2,787

2,378

2,249

-19.3%

24.5%

2,205

マンガン

33.5

31.25

32.00

-4.5%

1.6%

31.25

4.296

3.805

3.631

-15.5%

29.9%

3.875

ニッケル

28,343

29,866

20,866

-26.4%

49.6%

21,018

コバルト

74,000

51,955

29,525

-60.1%

-9.8%

29,525

リチウム()

468

519

297

-36.5%

506.1%

310

ネオジム()

1195

955

595

-50.2%

64.4%

620

 

 

 

↓バフェット銘柄代表格

6月22日、年初上昇率74.3%

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[ 2023年6月23日 ]

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