台湾の熊本花見ツアー大盛況 TSMC効果
台湾では3月1~4日に台北旅展が行われている。台湾大手旅行サイトの易飛網によると、熊本行きの便はビジネスと旅行の需要が重なり、航空券がやや入手困難な状況にある。TSMCが2月末完成式を行い、今後、試験操業が本格化する。
同社では、熊本の隣の佐賀空港行きの航空券の割引キャンペーンを行ったり、佐賀と熊本を結ぶ移動ルートの手配を行ったりしているという。
直接、熊本に向かうより1万台湾ドル(約4万7000円)ほど節約できるそうだ。
同社の広報担当の林さんは、「熊本などいくつかの地方都市はとても人気がある。新コロナ後に日本を旅行する人は本当に多く、大都市はかなり混雑していて入国にも時間がかかる。地方都市も人気が上昇し続けており、加えて最近では熊本の名前が評判になっているので、旅行に行きたい人、あるいはビジネス目的で訪れる人が明らかに増加している」と話した。
日本が花見シーズンに入ることも関係している。
毎年の花見シーズンは台湾で特に日本旅行が人気になる時期だといい、林さんは「一般的な時期は昨年と比べて1~2割程度の価格上昇にとどまっているものの、花見ツアーの料金は2~3割上昇している」と説明。
「日本のほか、韓国の花見ツアーも人気。こちらは日本と比べるとだいぶ安くなっている」と明かした。
台北市旅行商業同業公会の駱炫宏理事長は「台湾人観光客の日本好きのレベルは一貫して高い状況が続いており、観光業界の評価では、ここ数年、台湾人の旅行先は東京と大阪が1位と2位を占めている」とし、「TSMCが熊本に進出したことでさらに日本旅行熱が高まっているという。
現地の人員の手配や原油価格の上昇でツアー料金は高くなっているが、台湾人はそれでも日本を好んでいる」としている。
アベノミクス消費不況により熊本観光も今では国内観光客減で衰退、復活を遂げるにはまずはこうしたインバウンド効果の恩恵を受ける観光施策が求められる。阿蘇-黒川-球磨川などの観光地を再度活性化させることだろうか。
韓国も台湾も若い人たちが日本の温泉を楽しんでいる。
台湾からの訪日客 |
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台湾の人口:2,342万人 |
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訪日客数 |
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2015年 |
3,677,100 |
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2016年 |
4,167,512 |
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2017年 |
4,564,100 |
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2018年 |
4,757,258 |
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2019年 |
4,890,602 |
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新コロナ入国規制期間 |
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2023年 |
4,202,400 |
↓19年比 |
23年上半期 |
1,770,600 |
-28.7% |
23年下半期 |
2,431,800 |
0.9% |