ペルー首相スキャンダル 小指で辞めました
ペルーのオタロラ首相が3月5日辞任した。浮上していた汚職疑惑については否定。ボルアルテ大統領(女史)は重要な側近を失うことになる。
パノラマTVは週末、オタロラ氏が政府関係の仕事を得た女性と恋愛関係にあったと報道し、2人の間で交わされたとされる音声の録音が番組内で流された。
オタロラ氏はX(旧ツイッター)への投稿で、パノラマTVが報じた違法行為については全て否定し、音声記録については数ヶ月前から承知していたと認めた。
その上で、「私は国民から一銭も盗んでいない。私の政権で不正な契約はなかった」と主張した。
以上、
ボルアルテ大統領は61歳ながら政治経験は短く、21年7月まで公務員、同月に選挙で副大統領候補として立候補して当選し就任、22年12月、急進左派のペドロ・カスティジョ大統領(フジモリケイコ氏と大統領選を戦い僅差で勝利、21年7月に大統領に就任していた)は、野党との対立から政局に行き詰まり、議会が弾劾して解任、その受け皿としてボルアルテ副大統領が、議会の承認を得て大統領に就任し、こん日に至る。
ボルアルテ氏は副大統領候補になる前に2度選挙に出馬しているが落選、人気はほとんどないようだ。2022年にリブレ党からも党員資格を剥奪されている。
米国などはボルアルテ氏を大統領として認めているが、メキシコなどは認めずカスティジョ氏が大統領だとしている。
急進左派のカスティジョ氏には貧困層や農民層が強固な地盤、解任され、支持派が激しいデモを頻繁に開催、ボルアルテ大統領は大統領選挙を24年4月に開催すると発表していたが、デモによる非常事態宣言などもあり、23年に2度選挙を前倒しすると表明したものの議会に否決されている。
今年4月、大統領選挙が開催される予定。 フジモリ女史が再び登場する可能性がある。