アイコン シャオミ(小米)の自動車工場自動化率91% 「スーパーファクトリー」


シャオミ(小米)の自動車工場自動化率91% 「スーパーファクトリー」
スマホで急成長、家電製品に進出、直近ではEVにも進出しているシャオミグループは、北京市中心部から20キロメートル離れた北京経済技術開発区に、面積70万平方メートルを超える灰白色の工場「スーパーファクトリー」を有し、新発売した新エネ車生産に拍車をかけている。

「スーパーファクトリー」は、ランプアップ(生産能力拡大)後には最高76秒に1台ずつ新車を生産できるようになる。
3月28日夜にシャオミ自動車は車の販売価格を正式に公開した。
最低仕様のモデルが21万5900元(約452万円)、最高級モデルは29万9900元。すでに受注開始から24時間で8万台以上を受注している。

スポンサーリンク
 
 

中国自動車工業協会(CAAM)の統計によると、1~2月の中国の新エネルギー車生産台数は125万2000台で前年同期比28.2%増、販売台数は120万7000台で29.4%増加した。

2月に入りBYD、五菱、長安汽車、哪吒汽車(NETA)などの自動車メーカーが車の価格を相次いで引き下げている。

業界関係者は自動車メーカーの値下げで新エネ車の普及率がさらに拡大し、新エネ車分野で中国のブランド優位が強固になると予想している。

技術革新は中国の新エネ車の良好な発展傾向を見せる指標の一つ。シャオミの「スーパーファクトリー」の車体作業場の総合自動化率は91%に達する。
自律移動ロボット(AMR)は磁気線が必要なく生産状況によって無人走行であらゆる中・大型部品を各生産段階に自動で配達する。

シャオミスーパーファクトリー関係者は「このように多くの作業場で作業員は数百人にしかならない。ここはロボットがない所がない、高度で自動化されたスマート工場」と説明している。
以上、報道など参照

中国ではこれまで労務費が国の政策で急騰、製造工場では生産性を引き上げるためロボット化を進めてきた経緯がある。そのため品質の大幅向上と安定性、歩留まり率の改善を図り、著しく生産性を向上させてきた。そうした生産性向上に非常に貪欲で中国大手の製品では優れた品質の製品が多く生産されている。

一方、日本は利益が出ても生産性向上の投資を行わず、旧式の生産ラインの更新投資のみで最新製造技術を導入し続ける中国や東南アジア各国の品質となんら変わらなくなるどころか生産性に遅れも生じさせている。日本の製造業の衰退は1995年から2023年に至るまで政財界が結託して実質賃金を上げさせず、東南アジアの製品価格と競争するため、低賃金の人海戦術により生産させ続けた結果でもある。賃金を上げ、生産性向上の最新生産設備を導入して生産性を向上させるという努力を講じなかった日本の製造業界の顛末。
当然、新しい市場を創出することなどありえない国になってしまった。それも少子高齢化で人手不足に陥り、低賃金の外国人労働者に依存する動きとなっている。
今では韓国が日本より賃金が高く、外国人労働者も日本より韓国へ流れている。

過去、製造業では日本のロボット化率は世界ナンバー1であったが、今では5位前後、それも最新式ロボット化率では新興国より劣っている。
日本の製造業界でも世界最先端を行く日本のファナックの無人化工場があり、見本とすべきではないだろうか。
政府が米圧力に切り捨てさせた半導体産業、今になって政府は何兆円という巨額補助金を支出して復活させようとしているが、半導体だけで日本を賄えるものではなく、製造業界の生産性向上に補助金を大量投入すべきではないだろうか。当然、労働力不足もその分解消される。ローテクは世界時間に逆行する。

↓小米汽車の「SU7」(3/28日受注開始の業界初参入車両)
価格は21万9百元から(1元/21円)、最長800キロ

0404_01.jpg

 

[ 2024年4月 4日 ]
スポンサーリンク
  

 

 


HTML Comment Box is loading comments...



※記事の削除等は問合せにて。

スポンサーリンク
 

 

関連記事

 

 



PICK UP


破産・小口倒産一覧