自民党 菅家一郎衆議院議員、キックバック受けた資金寄付で約148万円減税
自民党安倍派の菅家一郎衆議院議員が、派閥から受けたキックバックを自身の政党支部に寄付し、約148万円の所得税減税を受けていたことが明らかになりました。菅家議員は違法性はないとし、議員辞職や離党を否定しています。
事件の経緯
菅家議員は、過去5年間で派閥から1289万円のキックバックを受け取り、それを自身の政党支部に寄付していました。この寄付によって約148万円の所得税の減税を受けていたことを、5月27日の記者会見で公表しました。寄付金は収支報告書に記載され、減税分も含めて事務所の運営に使用されたとしています。
スポンサーリンク
対応と反応
今年1月、派閥が収支報告書を訂正した際に、派閥が直接政党支部に寄付を行う形に修正され、菅家議員は減税分を返納しました。菅家議員は「寄付控除は法律に基づくものであり、違法行為は一切ない」と述べていますが、「寄付の名義が違ったことは反省する」と述べました。また、「派閥が違法な会計処理をしていたことが問題だ」とも指摘しました。
政府と他党の反応
林官房長官は、個別の納税者の申告状況についてはコメントを控えるとしつつ、「法令に基づいた適正な申告が必要だ」と一般論を述べました。
一方、立憲民主党の泉代表は「実質的に脱税に近いやり方で、裏金問題が深刻だ」と批判し、自民党内の全ての裏金議員を再調査する必要があると強調しました。
この問題は、政治資金の透明性と適正な管理について、改めて議論を呼ぶこととなりそうです。
[ 2024年5月28日 ]
スポンサーリンク