アイコン 住友商事 2024年月期決算 増収減益 超円安効果出ず


同社は当期の世界経済について、米国は堅調に推移したが、欧州は停滞が続き、中国の回復も低調であったことから全体として減速局面が続いた。

米国経済は、良好な雇用環境のもとで底堅い個人消費に支えられ、堅調に推移した。先行きはインフレがさらに落ち着いていく中で、FRBによる利下げも見込まれることから、景気拡大が続くものとみられる。
欧州では、金融引き締めの影響や輸出の不振などから景気の停滞が続いた。先行きは物価の上昇が落ち着く中で個人消費の回復が期待され、年内にはECBによる利下げも見込まれることから、緩やかに回復に向かうものとみられる。
日本では、企業収益が好調であることに加え、インバウンド需要も回復したが、物価高の影響などにより個人消費が低調だったことや、年初に一部自動車メーカーの出荷停止などがあったことから景気回復の勢いは弱まった。

 

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先行きは昨年を上回る賃上げや所得税減税により個人消費の持ち直しが期待されることから景気は回復基調に戻るとみられる。
中国は、輸出は昨年の不振から脱しつつあるが、米中貿易戦争の影響や不動産市場の低迷が長引く中、消費も伸びず、経済成長は減速。
先行きは中国政府の政策対応によって持ち直していくことが期待される。
ブラジルは、昨年、農産物の輸出が伸び、消費も底堅く推移したが、今後は昨年夏からの利下げが景気を支えることが期待される。
ロシアは、国際社会から課された経済制裁による経済活動への下押しが続く一方で、軍需品の生産が伸びており、プラス成長は維持するとみられる。

世界経済の先行きは、米欧先進国のインフレの落ち着きに加え、米欧の利下げなど金融引き締め局面からの転換が期待されることから、2024年後半以降、減速局面を脱する道筋に移行していくものとみられる。
ただし、ガザ戦争=中東情勢の不安定化など地政学的リスクは懸念されるとしている。


スクロール→

8053 住友商事/ IFRS方式

/百万円

売上収益

税前利益

利益率

当期利益

帰属利益

19/3.

5,336,238

404,017

7.6%

337,787

320,523

20/3.

5,299,814

251,922

4.8%

189,517

171,359

21/3.

4,645,059

-94,215

 

-134,484

-153,067

22/3.

5,495,015

590,019

10.7%

484,567

463,694

23/3.

6,817,872

723,122

10.6%

599,247

565,333

24/3.

6,910,302

527,646

7.6%

426,116

386,352

24/23

1.4%

-27.0%

 

-28.9%

-31.7%

25/3

 

 

 

 

530,000

25/24

 

 

 

 

37.2%

 

住友商事 事業分門別 当期利益 セグメント別 2024/3月期

/億円

23/3

24/3

前期比

24構成

金属

スチール・鋼管

1,104

692

-37.3%

16.2%

輸送機建機

自動車等

920

1,480

60.9%

34.7%

インフラ

電力・水道

208

487

134.1%

11.4%

メディア・デジタル

通信事業

136

-6

 

-0.1%

生活不動産

不動産・食料

590

485

-17.8%

11.4%

資源・化学

薬品・食品

2,669

524

-80.4%

12.3%

調整+

365

599

64.1%

14.1%

合計

5,992

4,261

 -28.9%

100.0%

 

[ 2024年5月 7日 ]

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