アイコン テスラ 米・中に続き欧州でも低迷 4月マイナス幅拡大 一人負けの様相


テスラは1~3月気の世界販売台数は  減の台と発表したが、リニューアルチェンジした4月も販売増どころかマイナスとなっている。
●米国では4月前年同月比▲17.4%減の47,300台、1~4月累計では▲14.4%減の187,400台となっている。
●中国ではモデル3とモデルYの合計で4月は▲18.1%減の62,127台、1~4月累計では▲7.3%減の283,043台。(中国出4月売れた車両別ランキングベスト10ではBYD車が7台、うち5位まで独占、テスラ車2台、奇端車1台となっている)
●ドイツでは4月32%減。
●英国では4月は▲25%減、1~4月では▲14%減となっている。
●欧州自動車工業会によると、4月のテスラ車の登録台数は▲2.3%減の13,951台、欧州での4月のEV 販売は14%増となっており、テスラのマイナスは際立っている。

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欧州では中国勢が低価格を武器に販売攻勢を強めており、工場進出も計画している。
こうしたテスラのデータで問題なのは、1~4月の累計でのマイナスより、4月単月のマイナス幅が大きいことに4~6月も問題を抱えるようだ。
因みにテスラが発表した1~3月の世界販売台数は、前年同期間比▲9%減の38万6810台。

欧州では、ドイツとスウェーデンなどがEV補助金を打ち切ったり縮小したりしている。
バス・高級乗用車から超低価格車まで網羅している中国のBYD、バッテリーメーカーでもあり、その利を存分に発揮してEVの低価格車攻勢を強めている。
1万ドル(中国価格)の海鴎(シーガル/ハッチバックスタイル)を欧州市場に投入するという。欧州でいくらから販売されるか不明だが、同社によるとクルーズコントロールやワイヤレス電話充電など通常はより高価格車に搭載される機能を提供する方針を明らかにしている。BYDはほかに10万元未満(1元は21.61円)のEV-海豚(ドルフィン/セダン)、同じく10万元以下でPHVの「秦」(セダン)を有している。EVは何れも最低価格で400キロ前後走る。走行距離を伸ばすにはバッテリー容量を増加させる分、販売価格は高くなるが、400キロ走れば日常生活に支障はなく、充電時間短縮の80%充電でも300キロ以上走る。

中国勢の強みは長距離走行を可能にした改良型のLFP二次電池を有していることにある。今ではベンツの大衆車にもバッテリーメーカー世界一のCATL製が搭載されているが、欧米で主流の韓国勢の3元系より2~3割安価なバッテリーでもある。LFPは3元系で使用する高価なコバルトとニッケルを使用しない二次電池であり、中国勢が低価格販売を実現する大きな条件の一つとなっている。韓国勢バッテリーローカーはこの改良型LFPを有していない。

米国は中国勢をシャットアウトしており、それでも進出してくる予防線として100%関税を打ち出している。中国勢EVメーカーは、米国とFTA関係にあるメキシコに工場建設を模索しているが、米中貿易戦争でメキシコ産中国勢の車両を輸入するかは不明。中国大手製の蓄電池は何れも中国軍の施設や軍艦などに採用されており、米国がエンティティリストに搭載することは簡単でもある。
米国が世界に導入させた新自由主義経済はすでに米国の保護主義により崩壊している。 日本は金魚の糞のごとく追随し梯子を外されている。



 

[ 2024年5月23日 ]

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