小林製薬、紅麹サプリメントの健康被害問題で経営トップ退任--対応遅れが影響
小林製薬は7月23日、紅麹成分入りサプリメントによる健康被害問題についての検証結果を発表しました。報告書によると、問題が発覚した今年1月から対応発表までの遅れが、経営陣のリーダーシップ不足や情報開示の不十分さに起因していると指摘されています。具体的には、社長が危機管理本部を設置せず、適切な対応が取られなかったことが問題視されました。
スポンサーリンク
この問題の影響で、小林製薬の経営トップが創業家から退任する事態となり、企業イメージの悪化が続いています。会社は、外部弁護士による「事実検証委員会」の調査報告書と取締役会の総括文書を公開し、企業統治の不備を明らかにしました。
今後の焦点は、健康被害の原因究明と被害者への補償対応です。死亡事例の調査が続いており、全容解明には時間がかかる見込みです。また、紅麹事業からの撤退については今後の判断が注目されています。山口利昭弁護士は、被害者対応や消費者信頼回復のための取り組みを公表し、継続的な情報開示が求められると述べています。
[ 2024年7月24日 ]
スポンサーリンク