アイコン 株価停滞のNVIDIA対 急伸のブロードコム AI半導体戦争 データセンター向け


人工知能(AI)半導体市場を独走してきたNVIDIAが、オーダーメード型半導体生産を前面に押し出したブロードコムの激しい追撃を受け、両社に対する市場の評価が変わっている。今月に入って、グローバル主要投資銀行の少なくとも16社が、ブロードコムの12月の目標株価を一斉に引き上げた。

英投資会社のバークレイズが16日、ブロードコムの目標価格を従来の200ドルから205ドルに引き上げた。前日の15日、ゴールドマンサックスは「ブロードコムのオーダーメード型半導体に対する大規模需要流入を勘案すれば、今後の売上と収益が大きく増えるという確信がある」とし、目標価格を既存190ドルから240ドルに高めた。
昨年、ブロードコムがクラウドコンピューター企業のVMウェアを610億ドルで買収したのもAI時代の強みになっている。
オープンAIも今年10月、ブロードコムと独自AIチップを開発する予定だと発表していた。

ブロードコムのホク・タン最高経営者(CEO/アジア系)は、「主要3大企業(グーグル・メタ・アップル)が各々2027年までに(ブロードコムと共同設計の)100万個のオーダーメード型AIチップをデータセンターに使うと予想」し、2027年度のAI半導体の売上高は600億~900億ドル規模に増えるとみている。

 

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データセンターを持つビッグテック企業が、ファブレスメーカーと協業して独自のAI半導体を造れば、高価なNVIDIA製グラフィック処理(GPU)を使わなくても済む。

ブロードコムは元々HPの半導体部門会社、KKR等が買収し、CEOにタン氏が就任、その後、インフィニオン、LSI、ブロードコム、ブロケードなどを買収、また、ソフトウェアではデータセンター用で強みを持つVMウェアを巨額買収したことにより、ハードからソフトまで開発でき、オーダーメイド型(ASIC)でビッグテックに深く食い込むことになる。ブロードコムの強みはAI半導体のように半導体を連結する独自技術を持ち、消費電力にも優れ、データセンター向けには好材料となる。

マーベルテクノロジーもAI半導体向けのHBM(広帯域メモリ)の次世代型を開発すると発表している。(メモリメーカーの領域にファブレスメーカーが参入、メモリメーカーは利益が取れなくなる可能性がある)
HBMもSSDもSKハイ、サムスン、マイクロンが開発し、すでに市場に投下している。ただ、サムスン製のHBMは消費電力においてNVIDIAの認証をまだ受けておらず、納品ができていない。9月のサムスンの発表では今期中(12月期)に納品を開始するとしていたが、品質承認を受けた情報は伝わってこない。


ブロードコムもマーベルも半導体設計会社でファブレスメーカー。
ブロードコムはこれまで製造を台TSMCや米グローバルFに生産委託している。
マーベルはHBMはメモリであり、サムスン・SKハイ・マイクロンと組み次世代HBMを開発する。
NVIDIAとSKハイニックスが組んだAI半導体が先行、データセンターの巨大市場向けに製造されているが、元々画像処理用のGPUに超高速計算をさせており、ニーズに特化したAI半導体が開発されれば、高価なGPU製の必要無くなる。

AMDのGPU製はAI半導体として注目されていたが、今やNVIDIAの独壇場となり、さらにブロードコムが台風の目となっている。

サムスンは取引関係にあるプロードコムのオーダー型半導体を協業製造することができれば、NVIDIAでSKハイニックスが化けたようにサムスンも株価が化けるかもしれない。

NVIDIA製AI半導体は現在の占有率は8割と高く、ボった食っているが、価格は競争が激化すれば3割は価格を下げられると見られる。ただ、安価にした場合、売上高が低迷すれば、株価は大きく落ち込むことになる。

キオクシアはSSDを強化しているが、SKハイとサムスンが先行し、すでに溝も生じている。また、既存のメモリ半導体(DRAM・NANDは、中国勢が追い上げすでに価格は軟調となっている。

2027年操業開始予定の官民のラピタスは2ナノのシステム半導体の製造を計画しているが、インテルは2025年に1.7ナノの半導体の製造を開始すると発表している。


スクロール→

AI半導体とオーダーメイド半導体

 

NVIDIA

プロードコム

サムスン

SKハイ

月初

ドル

ドル

ウォン

ウォン

20/12.

13

43

77,800

115,500

21/12.

29

66

80,500

120,500

22/12.

14

55

58,100

81,500

23/3.

27

64

63,000

83,300

23/6.

42

86

72,200

115,400

23/9.

43

83

71,000

113,700

23/12.

49

111

72,000

127,500

24/3.

90

132

74,900

171,900

24/6.

123

160

75,700

207,500

24/9.

121

172

74,400

174,000

24/12.

132

250

53,600

158,800

 12/17.

131

237

54,200

184,000

  23/12

2.6

2.1

-24.8%

44.3%

  24/6

6.5%

48.1%

-28.5%

-11.4%

 

[ 2024年12月18日 ]

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