追報:(株)エスポ/破産手続き開始決定 <宮城> 消防設備工事
続報。「(株)エスポ」は(仙台市若林区白萩町35番19号***)に所在している企業です。
同社は消防設備工事で、令和7年(2025年)2月3日に仙台地裁にて破産手続きの開始決定を受けました。(官報より参照)
停止時の負債総額は約4.8億円。
本企業は消火器・消防設備機器の販売・設置工事を手掛け、スプリンクラー設置や消防設備の新築・改修工事にも対応する専門企業でした。全国展開し、特に大型商業施設・ビル・工場などの設備施工を強みとしていました。
しかし、新型コロナウイルスの影響により、企業の建築投資が大幅減少。売上の急落に加え、各営業所の経費負担が増し、赤字経営から債務超過に陥っていました。2024年度は売上回復の兆しがあったものの、人件費・外注費・材料費の高騰により採算性が悪化し、赤字が続いていました。
さらに、**SBIと台湾PSMCによる半導体製造工場(仙台工場)計画の頓挫(2024年9月)**も大きな打撃となりました。同社はすでに受注を見込んで営業活動を行っていたものの、期待外れに終わり、資金繰りが逼迫。最終的に経営破綻へと至りました。
この破産手続きに関しては、選任された阿部弘樹弁護士が破産管財人として担当することが決定されています。 同破産管財人によって行われる破産手続きに関して、債権者に対する届出期間が設定されています。この期間は、令和7年3月12日まで。 また、財産状況に関する情報を報告するための調査も実施されます。この調査に関する報告集会や一般調査、廃止意見聴取、計算報告などの期日は、令和7年4月25日午後3時となっています。
当該事件は、令和7年(2025年)に発生したもので、番号は(フ)第84号となっています。
既報記事
(株)エスポ(宮城)/自己破産へ 消防設備工事 倒産要約版