2024年の近畿圏の分譲マンション発売状況 3年連続減
不動産経済研究所が発表した2024年の近畿圏の分譲マンションの発売状況は次のとおり。
◎発売戸数は前年比▲1.6%減の1万5,137戸で3年連続減。
◎発売価格は14.8%上昇の5,357万円、m2単価は14.8%上昇の90.7万円。
◎m2単価は1973年の調査開始以降の最高値を4年連続で更新。
◎2025年は約1万5,500戸。価格高騰による需給悪化が懸念。
◎2024年の定借マンションは、前年の619戸、前年比71.6%増の1,062戸供給。
対象地域 : 大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、滋賀県、和歌山県の2府4県
1、発売戸数
発売戸数は1万5,137戸、前年比▲248戸減、率にして▲1.6%減。2023年は1万5,385戸、22年は1万7,858戸、21年は1万8,951戸、20年は1万5,195戸、19年は1万8,042戸。過去最多は1996年の4万4,430戸。
2、契約率
2024年の初月契約率平均は74.3%。前年比2.9ポイントアップ、3年連続70%超。
23年71.4%、22年72.7%、21年は69.8%。
(販売の好不調の境は70%)
3、平均価格・m2単価
1戸当り価格は5,357万円、1m2当り単価は90.7万円。
前年同期比で戸当たり価格は691万円(14.8%)のアップで、1991年(5,552万円)以来の高値。
m2単価は11.7万円(14.8%)のアップで、1973年の調査開始以来の最高値を4年連続で更新。
戸当り価格は7年連続のアップ、m2単価は12年連続のアップ。
スクロール→
2024年 近畿圏 分譲マンション発売状況 |
||||
|
発売戸数 |
平均価格 |
||
|
戸 |
前年比 |
平均/万円 |
前年比 |
近畿圏 |
15,137 |
-1.6% |
5,357 |
14.8% |
大阪市部 |
4,890 |
-25.1% |
6,126 |
45.7% |
大阪府下 |
3,910 |
31.6% |
4,827 |
-2.4% |
神戸市部 |
2,036 |
109.7% |
4,605 |
-7.1% |
兵庫県下 |
1,682 |
-0.8% |
5,546 |
5.8% |
京都市部 |
1,538 |
12.7% |
5,610 |
-1.9% |
京都府下 |
164 |
-59.7% |
4,755 |
0.9% |
奈良県 |
183 |
-61.4% |
4,791 |
5.1% |
滋賀県 |
609 |
-29.1% |
4,417 |
6.2% |
和歌山県 |
125 |
10.6% |
4,697 |
10.9% |
4、販売在庫数
12月末時点3,050戸、前年末(3,461戸)比411戸の減少。3年連続の減少。
5.総契約戸数(前年末の継続販売戸数を含む)
1万5,548戸で前年同期実績の総契約戸数1万5,829戸を281戸(1.8%)下回っている。
5、2025年の発売戸数予測
2025年の発売戸数は1万5,500戸程度が見込まれる。
6、マンション市況の特徴
ファミリー物件は前年比2.4%減の1万1,672戸、投資用物件は前年比1.1%増の3,465戸。
超高額物件の影響で大阪市部は価格45.7%アップ、単価29.3%アップ、近畿圏も大幅上昇。最高価格は「グラングリーン大阪 THE NORTH RESIDENCE」の25億円。
'24年1万5,137戸、'23年1万5,385戸、'22年1万7,858戸、'21年1万8,951戸。