JFEと川崎重工業の一騎打ち(その3)
〜大村市で繰り広げられる静かな攻防〜
強者2社、JFEと川崎重工業が、大村市のプロジェクトに挑む。書類審査を無事通過し、いよいよ10月初めの提案書提出に向けて動き出した。
次なる山場は、市が用意した「対面式対話」。これは7月17日と18日の2日間にわたって行われるもので、通過企業が市と直接対話し、要求水準についての疑問や確認を行える貴重な機会だ。もちろん、事前に質問事項を7月4日までに提出する必要がある。

さて、ここで興味深いのは両社の立ち回り方だ。一歩リードと噂されるJFEは、日頃から築いてきた人脈を駆使し、営業停止中という現実を微塵も感じさせない巧みなアピールをしてくるに違いない。むしろ、「逆境こそチャンス」とばかりに、平常運転を装いながらの猛アプローチが見ものだ。
一方、川崎重工業はというと、かの“深夜の名刺配り作戦”がどれほどの効果を発揮しているのか。名刺は確かに配った。が、それが何枚、誰の手元に届き、どんな印象を残しているのか──。水面下での静かな攻防が今も続いている。

対面は別日とされているが、万が一、顔を合わせる場面でもあろうものなら、さぞ緊張感のある空気が流れることだろう。まあ、筆者の余計な心配かもしれないが、仲が良いとは言いがたいこの2社、現場での鉢合わせは避けたいところだ。
とはいえ、JFEも川崎重工業も、日本を代表する誇り高き企業である。ここは一つ、大村市の未来を見据えた前向きな対話の場となることを、心から願うばかりだ。
JC-net・日刊セイケイ編集長・中山洋次






