富士石油の還付金返納 ガバナンスの緩みが問われる
東証プライム上場の富士石油が、本来は税金の還付対象とならない外国産の混合石油加工品を国内産として還付申請し、東京国税局から指摘を受けて約4億円を返納していたことが明らかになった。
同社は石油精製という社会インフラに直結する事業を担っており、その経済的・社会的責任は極めて重い。税制の運用には複雑な面もあるが、上場企業としては適正な会計処理と説明責任が常に求められる。意図的か否かは現時点で明らかではないが、少なくとも内部統制や税務コンプライアンス体制の不備があったことは否定できない。
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昨今、エネルギー価格の高騰や脱炭素の潮流の中で、石油業界は経営判断に難しさを増している。一方で、上場企業に対する市場の視線はより厳しくなっており、透明性と説明責任を怠れば、企業価値や信用力の毀損は避けられない。
富士石油は、再発防止策や社内体制の見直しについて速やかに説明すべき段階に来ている。信頼の回復には、事後対応の誠実さが問われることになるだろう。
[ 2025年6月25日 ]
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