パソコン入門書の秀和システム、異業種投資の落とし穴 法的整理へ
コンピュータ・ビジネス書籍出版の(株)秀和システム(所在地:東京都江東区東陽2-4-2、代表:上田智一)は7月1日、法的整理手続きの準備に入ったことが判明した。
負債総額は精査中。
出版社の(株)秀和システムは、1974年設立で一時休眠後、1981年に事業を再開。『はじめてのWindows』などのパソコン入門書で知られ、IT・ビジネス関連書籍の分野で存在感を示してきた。
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しかし、2021年に東証1部上場企業だった船井電機を子会社を通じて買収。その後、グループ内で脱毛サロン事業などの多角化を進めたが、2023年にその関連会社が取引先との未払いトラブルを起こす。
秀和システムも連帯保証していたため、2024年には買収先の船井電機(株)の株式が仮差し押さえを受ける事態に発展した。
本業の出版から大きく離れた投資判断が、経営リスクの拡大につながった格好だ。
[ 2025年7月 2日 ]
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