大村市クリーンセンター整備事業 市・事業者の動きが本格化 JFEの"先行"情報に注目集まる
大村市が進める新ごみ処理施設「クリーンセンター整備事業」において、市および事業者の動きが本格化している。
市では、7月17日・18日に予定されている対面式対話に向け、10月3日に締切を迎え、入札書および提案書の受け取り準備が進められており、各審査員への審査内容の共有作業も並行して進行中だ。担当する環境部は、今後さらに多忙となる見通しだ。
また、環境影響評価(アセスメント)の取りまとめも、提案書受付前に完了させなければならない重要事項となっており、市は限られた時間の中で対応を急いでいる。
一方、事業者側も準備に拍車をかけており、対話に向けた質問事項の整理や、非価格審査の対象となる提案書の構想策定、さらには提案書そのものの作成作業が佳境を迎えている。今回の提案書は、今後の工事費や運営費にも大きく影響するため、各社ともに緊張感のある対応を迫られている。
こうした中、業界内で注目されているのが、大手企業・JFEエンジニアリングの動きだ。関係者によると、JFEはすでに提案書の大枠を完成させており、他社が追随できない内容だと自信を見せているという。これが事実であれば、例年にない異例のスピードであり、沖縄県竹富町の入札妨害事件を匂わせる驚異的な進捗だ。https://www.asahi.com/articles/ASQ2F7K2JQ2FTIPE00H.html
ただし、現在実施中の「生活環境影響調査書」に対して市民から寄せられた意見への対応が、この提案にどこまで反映されているのかは明らかではない。仮に市民意見を踏まえた調整がなされていなければ、早期完成が必ずしも評価に直結するとは限らない。
一部では過剰な噂も流れており、その真偽については今後の情報開示が注目される。関係各所では、確かな情報に基づいた動向分析と判断が求められている。
JC-net・日刊セイケイ編集長・中山洋次