アイコン 公益財団法人ながさき地域政策研究所──「公益」の皮をかぶったブラックボックス【第4弾】


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クジラ

~令和4年度・貸借対照表に漂う“カネの匂い”~
どうも皆さん、こんにちは。
今回もやってきました「公益の皮をかぶったブラックボックス」シリーズ。
いよいよ第4弾、令和4年度の貸借対照表をのぞき込んでみたら……またもや数字の向こうに妙な影が見えてきた。

ブラックボックス

1. 投資有価証券 約▲1億9,000万円の大幅減少
まず目に飛び込んできたのがコレ。
7160万円じゃない、1億9,000万円の減少である。
普通なら「新しい施設を建てます!」とか「地域プロジェクトに投資しました!」とか、胸を張って報告できるはずである。
でも、この貸借対照表には……何も書いてない。
まるで深夜にトラックが無言で荷物を降ろして去っていくような不気味さである。

2. 研究奨励支出資産の急増(+約3,818万円)
次に「研究奨励支出資産」。
名前だけ聞くと「未来を切り開く若者たちを応援!」みたいなキラキラ感がある。
が、中身は……わかりません。
誰に? 何の研究に? 成果は? 全部ナゾである。
これじゃあ「奨励」なのか「便宜供与」なのか、外からは判別不能である。

3. 現金預金の急増(+約2,192万円)
手元資金が膨れ上がるのは良いこと? いや、公益法人なら使ってナンボである。
地域のために動かすべきお金が、なぜか口座でお昼寝中。
眠らせるくらいなら、市民に使い道を公募してみるべきである。

4. 未払費用の異常増加(+約1,200万円)
「払ってない」のか、「払えない」のか、それとも「払わないことにしている」のか。
未払費用が倍増しても、その理由は教えてくれない。完全ブラックボックスである。
こうなると、経費をわざと翌期に回して数字をキレイに見せる“お化粧”の疑いも出てくる。

5. 預り金の急増(+約90万円)
前年は1,123円だった預り金が、翌年は902,597円。
1,000倍近くのジャンプアップである。
これ、何を預かってるんですか? 保証金? 前受金? それとも……「とりあえず預かっとく」系?

6. 固定資産全体の増加(+約3,997万円)
資産が増えること自体は悪くない。でも中身の大半はまたもや「研究奨励支出資産」。
これ、費用として処理すべき支出を資産に積み替えてるだけである。
そうすれば、利益は増え、財務は健康に見えるというマジックである。

7. その他固定資産の減少
長期前払費用の1,092,000円が突然ゼロに。
契約解消? 償却? 説明ゼロ。
数字の世界で「説明ゼロ」は、一番危険なサインである。

8. 財務構造の急変
正味財産比率がドーンと変動。
表向きは経営改善のように見えるけど、もしかして内部振替や帳簿マジックで健全性を演出しているだけである。
見かけの“優良経営”は、舞台装置のように薄っぺらい。

まとめ
令和4年度の貸借対照表は、公益性を示す書類というより、“資金の迷宮マップ”に近い。
使途不明、説明不足、曖昧な科目名──。
これらが重なると、「公益」という看板が、単なるカモフラージュに見えてしまう。
次回は、この不自然な資産移動の“出口”を追いかけてみる。
果たしてカネはどこに消えたのか──シリーズ第5弾、お楽しみに。

JC-net・日刊セイケイ編集長・中山洋次

 

[ 2025年8月12日 ]
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