海外破綻 コダック社倒産の危機 負債19億ドル
創業133年の米写真メーカー、イーストマン・コダックは8月11日の決算報告で、約5億ドル(約740億円)に上る債務を返済するための「確約された融資または利用可能な流動性」がないと発表した。
「こうした状況は、当社の企業としての継続能力に重大な疑義を生じさせる」としている。コダックは、退職年金制度への支払いを停止することで現金を捻出することを目指している。
関税については、カメラやインク、フィルムなど多くの製品を米国で製造しているため、事業に「実質的な影響」を与えるとは想定していないという。
コダックの広報は8月12日、CNNへの声明で、「期日前に融資の大部分を返済し、残りの債務や優先株債務を修正・延長、または借り換えできると確信している」と述べている。
コダックの株価は12日正午に25%あまり下落した。
コダックは1892年設立。その起源は創業者である故ジョージ・イーストマン氏がプレートコーティング機の特許を初めて取得した79年にさかのぼる。同氏が最初のコダックカメラを25ドルで販売したのは1888年。
コダックカメラは写真を広く普及させるべく設計された。
イーストマン氏は「あなたはシャッターを押すだけ、あとはわれわれにお任せください」というスローガンを生み出した。
社名にほとんど意味はなく、「コダック」という単語はイーストマン氏が思いついたものだという。
コダックはカメラとフィルムの製造で1世紀にわたり成功を収めた。
エコノミスト誌によると、1970年代のある時点では、米国におけるフィルム販売の90%、カメラ販売の85%を占めるほどだったという。
●1975年、世界初のデジタル写真機を開発、後にフィルム市場を喪失。
しかし、市場での圧倒的地位は、同社が開発した技術によって終焉を迎えた。コダックは1975年、世界初のデジタルカメラを発売した。
同社は開発したデジタル技術を先駆しての利用や応用することができず、
●2012年には連邦破産法第11条の適用を申請。債権者は10万人、負債総額は67億5千万ドルに上った。
その後、●2020年には医薬品原料生産へと軸足を移し、株価は急上昇していた。
最近の損失にもかかわらず、昨年には同事業の拡大を目指すと発表。
同社は映画業界を含む企業向けにフィルムや化学薬品の製造も続けており、さまざまな消費者向け製品の自社ブランドのライセンス供与も行っている。
以上、CNNなど参照
同社株は8月12日、前日の6.78ドルから一時4.9ドルまで下落、5.43ドルで引け、その後上昇、15日には6.24ドルまで回復している。株価から見る限り、返済資金の資金調達が可能なようだが、投資ファンドなどは融資・出資に乗り出す前に、決算詳細を提出させ、デューデリ審査することから、まだ解決したとはいいがたい。資金調達できたとの発表で回復が確定してくる。
スクロール→
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イーストマン・コダック社の決算 /百万ドル |
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売上高 |
営業利益 |
税前利益 |
当期利益 |
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23/12期 |
1,117 |
4 |
87 |
75 |
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24/12期 |
1,043 |
-7 |
110 |
102 |
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24/12期財務 |
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総資産→ |
2,001 |
純資産→ |
8 |
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負債→ |
1,993 |
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四半期業績 |
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売上高 |
営業利益 |
税前利益 |
当期利益 |
|
24/6. |
516 |
9 |
62 |
58 |
|
24/9. |
777 |
1 |
83 |
72 |
|
24/12. |
1,043 |
-7 |
110 |
98 |
|
25/3. |
247 |
-13 |
-5 |
-7 |
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25/6. |
510 |
-18 |
-29 |
-33 |
↓1938年誕生のコダック社初の35ミリフィルムカメラ






