浙江省の耀華電器 破産 国有企業買収がアダに
中国で、低圧電気製品のCNYHブランドを持つ耀華電器集団(現在の本部:浙江省結興市劉町新光工業区)は、ライバルの正泰電器や徳力西(デリクシ)と並び「柳市三強」と称されたが、2025年を乗り越えることができなかった。
耀華電器が過去買収した14の国有企業の工場は、現在、アリババのオークションサイトに「資産パッケージ」としてサイトに登場しており、開始価格は当時の買収価格の5分の1にも満たない。
一時は中国民営企業500強に3年連続で名を連ねたこの低圧電器大手は、27年にわたる拡大の末、債務超過により終焉を迎えた。
この破産は単なる企業の悲劇にとどまらず、技術革新と資本のせめぎ合いの中で伝統製造業が直面する深い課題を映し出している。
耀華電器の興亡は、中国民営経済の「教科書」とも言える物語である。
1986年、創業者・何建国氏は「中華を輝かせる」という志のもと、楽清耀華引进電器廠を設立。
1993年、浙江耀华电器实业公司として温州の低圧電器業界で「八大金剛」の一角に。
1995年、浙江耀华集团に
1998年、国家認定の全国規模の企業集団へと成長。
2008年、従業員3,000人以上、年産額12億元に達し、「中国驰名商標」や複数の業界標準制定権を獲得。開発した「CJX1交流接触器」は国家級新製品に認定され、輸入品の独占を打破する快挙を成し遂げた。
国有企業買収と失敗・・・、
地域の制約を打破するため、耀華は江蘇、安徽、湖南などで、「合肥高圧開閉器廠」や「安慶変圧器廠」など14の国有企業を買収した。
この「国有企業買収+生産能力拡大」のモデルは短期的には規模拡大をもたらしたが、技術や経営の統合には失敗し、巨額の債務負担を背負う結果となった。
2018年、企業集団の債務保証として数十億元の訴訟に巻き込まれ、資金繰りが悪化し始めた。
正泰や徳力西が新エネルギーやスマートグリッドに進出する中、耀華は伝統的な低圧電器に依存した。
2022年、子会社である「広州市耀華電器」の負債は1.3億元(約27億円)に達し、純資産は1422万元、純利益は▲298万元の赤字だった。
2025年3月、中国光大銀行温州支店が(耀華に対して)「満期債務の返済不能」を理由に破産を申請した。裁判所は「耀華」の資産負債率が80%を超えていることを確認した。
耀華電器の破産は、単なる企業個体の失敗ではなく、伝統製造業が直面する構造的問題を浮き彫りにしている。
低圧電器業界は技術の急速な進化と市場競争の激化により、企業はスマート化や新エネルギー分野への転換を迫られている。
しかし、耀華は技術革新に追随できず、過度な拡大による財務負担が資金繰りを圧迫。加えて、国有企業買収による経営統合の失敗や、債務保証による訴訟リスクが、企業の「造血機能」を致命的に損なった。
結果、今回の事態に至った。
以上、
中国経済新聞、百度百科など参照






