アイコン 米・EU首脳会談、関税をなくすことで交渉妥結 EU向け自動車関税ひとまずクリア

 

 

交渉テクニックの勝利か
米トランプは232条制裁でEUが報復したことに激怒、自動車に関税をかけると脅迫していた。それに対して、EUは、もしもトランプ政権がEUからの自動車に関税をかけた場合、最大32兆円規模の報復制裁を行うと具体的に先制パンチを発表し、米政府や米議会に対して通知した。
こうしたことを受けた今回の米国とEUのトップ会談は・・・。

米国のトランプ大統領は25日、ホワイトハウスで欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長と会談し、「関税や貿易障壁の撤廃に向けて取り組むことで合意けしたと発表した。

貿易戦争に発展しかねない様相だった緊張状態が、これで当面は緩和された。

ユンケル委員長と共同会見したトランプ大統領は、「自由で公正な貿易に向けたとても大きな日」になったと自画自賛した。
トランプ大統領が今年に入って鉄鋼・アルミニウムに対する新関税を発表して以来、米国とEUはさまざまな製品に新たな関税をかける構えを見せ、最近ではトランプ大統領が、欧州の自動車に25%の関税を課すと発言していた。

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しかし、トランプ大統領は、「我々は本日、関税ゼロ、非関税障壁ゼロ、自動車以外の工業製品への補助金ゼロに向けて共に取り組むことで合意した」と発表し、貿易戦争に発展しかねないような関税については当面棚上げして、交渉を続けることを示唆した。
EUは米国からの大豆や液化天然ガスの輸入を増やすことで合意したと語った。
「どちらか一方が交渉を打ち切らない限り、今回の合意の精神に反することはしない」
「交渉は、直ちに開始する。だが、その方向性はよく分かっている」とトランプ大統領は述べ、ユンケル委員長も、交渉が続く間、「他の関税は見合わせる」ことで双方が合意したと語った。
以上、CNN参照
ユンケルとヒステリータフマンの戦い。
ただ、EUはトランプからNATOの負担金問題を追及され続けており、いつ、問題が再起されるかわからない。

トランプも感情的になればなるほど泥沼にはまる。
北朝鮮問題では、一部朝鮮戦争での遺骨が米国に帰ってこようが、肝心の核廃棄に向けては何も動き出していない。
中国では301条制裁、500億ドルのうち340億ドル実施されたが、残る160億ドルは7月20日まで、7月中など言及していたものの、8月にズレ込んでいる。
また、中国の報復に対する2000億ドル制裁も控え、EU以外の輸入自動車や自動車部品の制裁課税も控えている。
11月4日からはイラン制裁も復活し、トランプがイスラエルや福音派の顔色ばかり見て、その制裁を極度に高めれば、イランによるホルムズ海峡機雷封鎖など緊張状態も想定されている。

貿易戦争の戦線拡大が、各国の米農産物の報復制裁により中間選挙に不利になりつつあり、トランプは、その対策に貿易戦争で被害を受ける農業者に対し補助金支出を決定している。
全米商工会議所もトランプ大統領が仕掛けている貿易戦争を批判している。

2000億ドル中国制裁では確実に、米消費者を直撃する。米国の中国からの輸入額は約5千億ドル、うち3/4が、米系企業が中国で生産し、米国などに中国から輸出している製品(iPhone・ナイキシューズなど)や部品(機械や装置の部品)・半導体などとされている。
中間選挙を終えた来年には消費者を直撃することになる。
232条制裁での鉄鋼製品は米国ではすでに2割以上高騰している。トランプの232条制裁は、米国の鉄鋼会社の生産稼働率を上げることが目的だったろうが、米国の鉄鋼会社はここぞとばかりに値上げして、ボロ儲けに興じている。鋼材を使用する産業へ影響が広がる。それも来年には、高くなった機械から生産される製品・商品の価格上昇にもつながり、消費に影響してくる。

中国から輸入している日用雑貨品も大幅に価格が上昇する。すでに米国ではそうした日用品を造れる会社も工場もない。販売価格に影響し、値上げされ、米GDPの7割を占める消費の減退を招く。
その対策にまた、法人税や所得税の大型減税を図ることも予想されるが、いつまでもそうした減税を続けることはできない。
ホルムズ海峡封鎖で原油が暴騰すれば、米経済や消費へも大きく影響する。

米国は、シェールオイルやガスが開発されエネルギー革命をもたらし、リーマン・ショックからいち早く立ち直った。それはオバマ経済の延長線上でしかなく、トランプにより実施された大型減税によりその成長路線が継続されているに過ぎない。もはや、エネルギー革命もスマホによる通信革命も過去のもの。
完全自動運転車革命も全世界の先端企業が動いており、米国一国だけに利益をもらすものではなくなっている。
米国の優位性はハゲタカにしかなく、雇用は限られている。そうした危機感が米国にあるのだろう。

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[ 2018年7月26日 ]

 

 

 

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