アイコン 福岡県知事選 「松尾九電」対「麻生太郎」の構図か 小川降ろしの攻勢

 

 

福岡県の小川洋知事(69)は22日、福岡市内で政治資金パーティーを開催した。同日は2期目の任期満了までちょうど半年。小川氏は、来春の知事選に立候補する意向で、着実に地ならしを進めている。
ただ、ここに来て県議会との関係が緊迫化。宿泊税を巡って福岡市との対立も表面化し、厳しいかじ取りを迫られている。

「素晴らしい知事にずっと続けてもらうために、ご助力を」。同日夜、福岡市内のホテル。小川氏の後援会会長、松尾新吾九州電力特別顧問は、パーティーの出席者にこう呼び掛けた。
集まったのは財界関係者など約700人(主催者発表)。しかし、4年前の同じパーティーで挨拶に立った県政界最大の実力者、麻生太郎副総理兼財務相の姿はそこになかった。

2011年知事選では、松尾氏と麻生氏がタッグを組み小川氏を担ぎ、県議会自民で決定していた古賀誠派の県会議員蔵内勇夫氏(現県連会長)を立候補断念に追いやり、「小川県政の生みの親」の一人とされる麻生氏。

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だが、2016年の衆院福岡6区補欠選挙では、麻生氏自らが選対本部長を務め、県連会長を務める蔵内勇夫の息子で林芳正元農相の元秘書の蔵内謙候補の応援を小川氏が断り、弔い合戦となる亡鳩山邦夫氏の次男の二郎氏を、二階派が支援し、当時花形だった小池百合子氏も二郎氏の応援に駆けつけ二郎氏が勝利、両者の関係は終焉した。

麻生氏は独自候補の擁立に執念を燃やし、息のかかった自民県連を動かし、古賀誠氏の息のかかった県会議員たちも呼応して、小川氏追い出し作戦を敢行中のようだ。

衆院福岡6区補欠選挙では、弔い合戦でもあったろうが、自民党内では、麻生+古賀誠対二階氏の戦いとなり、それ以降、二階氏の力が日増しに拡大した。

補欠選挙での公認争いは、安倍首相が、麻生太郎氏が選対本部長を務める蔵内謙氏に対して、鳩山二郎氏を支援する二階派からの圧力で、党として両者とも公認を見送った経緯がある。

半年後に迫った県知事戦、3選を目指す小川氏が立候補し、麻生氏が別に擁立すれば、保守同士の戦いとなり、水面下で小川支援に二階派の福岡県人・武田良太衆議、宮内秀樹衆議、鳩山二郎衆議が動く可能性もある。

麻生太郎氏や古賀誠氏の息が強くかかる県議会最大会派の自民県議団は、これまで小川氏と良好な関係だったが、9月定例会は2017年度一般会計決算の不認定という最強硬路線に転じている、これまで親小川氏路線を取ってきた主要政党の各会派も追随した。

小川氏にとっては、宿泊税を巡って、市とのトップ会談で事態打開に目指すが、高島宗一郎市長は関係者に「市が20ヶ国・地域(G20)首脳会合の誘致に取り組んだときも、県は何もしてくれなかった」と不満を漏らしており、「会談に応じる可能性は低い」(市長周辺)との見方が大勢となっている。
高島宗一郎市長は安倍首相に食い込み、麻生太郎氏の支援を受けている。

小川知事は、政治資金パーティーを開催したものの、12月定例会まで、高島市長と対立したままだと(知事選出馬の)小川降ろしの大合唱になることが予想される。

蔵内勇夫会長ら県連幹部は今月18日、党本部で、麻生派でお調子ものの甘利明党選対委員長と会談、知事選で緊密に連携することを確認している。

蔵内氏は、獣医師会会長の肩書きを持つ、結果的に加計学園問題で、安倍首相が不利になる発言を一切しなかった。
この功績により細田派も取り込み、麻生派・旧古賀誠派も固めたものともいえる。息子の将来のことがあったのだろう・・・。

九電は、民主党政権時代の原発再稼動ヤラセメール問題で信用失墜、九経連の会長も麻生太郎氏の弟(麻生財閥会長)に禅譲している。まだ、昔のような権勢を振るうまでには再稼動していない。

ただ、福岡市の財界クラブ七社会では親分の九電が動き始めている。筑豊出身の福岡企業である麻生セメント等麻生財閥さえ七社会には入れていない。
高島市長も遠くの人より近くの人、九電を怒らせることはできない。九電の松尾さんしだいだろうか。それとも時の老人・麻生氏が九電を捻じ伏せるだろうか。
まだまだわからない。意外と福岡人は権勢を振りまく人を嫌う傾向がある。麻生太郎氏も1回選挙で落とされている。
以上、報道参考

 

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[ 2018年10月23日 ]

 

 

 

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