アイコン 火器管制MW08レーダー照射事件 ロックオン 海上衝突回避規範「CUES」加盟国

 

 

日韓は共に2014年、国際合意の「洋上で不慮の遭遇をした場合の行動基準」=海上衝突回避規範「CUES」における、船舶・航空機の接近時における火器管制レーダー使用は、控えるべきとする合意国である。「CUES」(Code for Unplanned Encounters at Sea)、米、中、日、韓など24ヶ国が批准している。

韓国海軍は「船舶捜索のためのマニュアル通り、航海用レーダーと射撃統制レーダーをフル稼働していた」としている。
近隣の船舶や航空機は、航法レーダーでも確認でき、駆逐艦「広開土大魔王」は、哨戒機も確認できている。
韓国海軍は、「哨戒機を追跡する目的はなかった」と述べているが、目的があったなど口が裂けても言えまい。
マニュアルが2014年以前に作成されたものだろうか、それともとぼけているのだろうか。

哨戒機が接近した時は、レーダー照射していないという。
「日本の哨戒機が、艦艇の方向に接近し、光学カメラを運用した」と説明している。光学カメラを使う際、火器管制レーダー(STIR)の機材にカメラを設置しているため、共に作動するものの、哨戒機にレーザー照射はしなかったとしている。駆逐艦「広開大魔王」は、火器管制MW08レーダーを使用するにしても、事前に警告・通知せず、使用している。

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数分間にわたり照射し、哨戒機側からの問い合わせの通信も韓国海洋警察が受信する周波数帯で聞き取れなかったと弁明し無視。
哨戒機が、その後、駆逐艦に近づき通信しても、相変わらず聞き取れなかったとして無視。
駆逐艦側から近づいた哨戒機に対して問い合わせもせず、意思疎通しなかった「広開土大魔王」側に決定的な問題がある。

韓国海軍は、「哨戒機を追跡する目的はなかった」と述べているが、照射は数分間に及んでいる。

漁船捜索のために使用したとして、非を認め、謝罪すれば、日本側も人道目的だったら仕方ないとして、「今後は注意してね」で済むことだ。

謝罪をしないのは、ロウソク民心の傀儡政権である文政権の日本に対する反日感情ということになる。韓国海軍は宋永武前国防長官が米韓戦時統制権の早期返却派だったように、左派色なのかもしれない。日本に対する妙ちくりんな国家のプライドからだろう。

文大統領の9.18平壌詣ででは、解任が決定していた宋国防長官をわざわざ同行させ、黄海域の民間共同利用領域設定において、計算もできないほどの大甘な譲歩の軍事合意を締結している(当然わかってやっている)。すべてが金様のために。

<火器管制3次元レーダーMW08> 当初、照射したレーダー
有効探知距離は、レーダー反射断面積(RCS)が0.1平方メートルの目標に対しては17キロ、1平方メートルであれば27キロ、方位角は全周無制限、仰俯角は70度。(広開土大王のMW08はRCSが大きいのだろうか、探知能力は100キロとしている。)
マッハ4までの目標物を探知可能。全自動で20個の空中目標と10個の水上目標を追尾でき、また、2個の水上目標に対する攻撃指揮を行なうことができる。
比較的に短いことから保管するためにAN/SPS-49などを併用する。
日本の艦艇には搭載していない火器管制レーダー。
オランダのシグナル社製

広開土大魔王には、海軍少将が司令官を務めている。
海軍少将が、CUES合意の内容を知らなかったでは済まされまい。

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朝鮮日報の当資料は、探知できる高さがデタラメ。300メートルはこれが韓国式国民洗脳のやり方(哨戒機は300メートル以上を飛行していることから、照射できないと言いたいような新聞資料にデッチ上げている。)。
哨戒機は、当初、かなり離れており、そのときにレーダーの照射を受けている。その後、何故、照射したのかの問い合わせに対して返事もなく、さらに交信するために駆逐艦近くまで飛来しても、交信に対応せず、広開土大魔王から交信してもこなかった。

韓国側は、漁船、海洋警察などが交受信する周波数帯であり、「広開土大魔王」では何を言っているのか聞き取れなかったとしている。すぐ近くにいてだ。自衛隊の哨戒機の通信機がよほど粗悪品を搭載しているのだろうか。聞き取れなかったら、周波数を合わせれば済むこと。合わせなかったとすれば、意図して合わせなかったのか、それとも聞き取れていて作文したのか。

事実ならば、哨戒機側も応答がない原因を冷静に調べ、軍事用無線周波数帯でも試みるべきではなかったのだろうか。駆逐艦によるロックオン体制に気が動転していたのだろうか。そもそも軍機が軍事用の無線帯にしていないのもおかしい。哨戒機の落ち度となる。

<双方のレーダーの発信と受信の全記録および機内と艦内の全会話記録で解明を>
双方のレーダーの受信・発信および交信記録の全記録を双方とも出し、調査すべきではないのだろうか。当然装備されているはずの哨戒機の機内の会話記録や艦内管制室の全会話記録も必要だ。

韓国海軍のコルベット艦「天安」の撃沈事件でも、現政権のスタッフや閣僚たちの殆どは、北朝鮮の魚雷攻撃による撃沈を信用せず、朝鮮戦争時に残った機雷接触沈没を支持している。左派系学者たちが機雷説を採っている(欧州国などを構成国とする第3者調査機関が魚雷と断定しているにもかかわらずだ)。
今回の『広開土大魔王』による自衛隊の哨戒機に対する火器管制レーダー照射事件も、このまま終わるようだ。
 条約を守らない国に「CUES」合意など、意味があろうか。仏像返せ。

 

広開土大魔王の電子兵装と攻撃兵器
<電子兵装>
2次元対空捜索レーダー
Raytheon AN/SPS-49(V)
1基
対空3Dレーダー
Signaal MW08(追跡用信号マルチビーム捕捉レーダー、Gバンドパッシブ電子スキャンアレイターゲット表示3Dレーダー
1基/照射したレーダー
航海レーダー
Daewoo SPS-95k
1基
火器管制レーダー
Signaal STIR180
2基/接近時作動させたレーダー
火器管制レーダー
AN/UPX-27K
 
火器管制レーダー
ARGOSystems AR700
 
 
ARGOSystems APECS2
 
魚雷デコイ
SLQ-25
 
戦闘システム
BAe SEMA SSCS MK.7
 
FCS
SWG-1A(v)ハープーン管制システム
 
MK91mod3シースパロー管制システム
通信システム
Litton KNTDS LINK11
 
<攻撃兵器・兵装>
対空ミサイル
Raytheon RIM-7P シー・スパロー
Mk,48 Mod2 VLS(16セル)1基
対艦ミサイル
McDonnell Douglas RGM-84D ハープーン
4連装発射筒 2基
OTO Melara 54口径127mm単装砲
1基
近接防御
Signaal ゴールキーパー30mmCIWS
2基
魚雷
MK.46 mod5 324mm短魚雷
3連装発射管 2基
ヘリコプター
スーパーリンクス
1機

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[ 2018年12月25日 ]

 

 

 

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