現代G 中国不振でインド攻略へ 勝算は・・・出るしかないのが実情
現代・起亜自動車が、海外の主要生産拠点を中国からインドへとシフトする動きを加速させている。
韓国自動車産業協会が11日に明らかにしたところによると、今年上半期の現代・起亜自の中国工場での生産台数は計44万1560台で、1年前の55万4629台に比べ▲20.4%減少した。
現代自が28万8060台で▲23.99%減、起亜自が15.万3500台で▲12.8%減だった。
今年下半期も同様の傾向が続くとすれば、中国での年間生産台数は100万台を下回る可能性が高い。
これは2010年(104万台)以来10年ぶりの低い数値で、最大年間生産能力(270万台)の3分の1にとどまっている。ピークは2016年で179万台を製造・販売していた。
現代・起亜自は2017年、終末高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国配備に反対する中国の報復以降、中国市場で販売不振から抜け出せないまま、米中貿易戦争による中国経済の低迷により自動車販売市場の低迷の影響を受けている。
このため今年初め、最も老朽化した現代自の北京第1工場と起亜自の塩城第1工場の稼働中断を決定している。
(2017年に河北省と重慶市にそれぞれ30万台キャパの工場を完成させたばかりだった。2016年にはメキシコ工場を完成したか、進出効果による販売台数の伸びはもうなくなっている。)
中国での生産台数が減少した一方で、インド工場は急速に生産台数で中国工場との差を詰めている。
現代・起亜自インド工場の上半期の生産台数は35万1837台で、1年前に比べ1.1%増加した。
中国とインド工場の生産台数の差は、中国での販売不振=生産減から上半期は8万9723台で、昨年上半期(20万6561台)の半分ほどに縮まった。
現代・起亜自のインドでの生産台数が、近く中国での生産台数を抜くとの予想も示されている。
インドでベニューやセルトスなど相次いで新車が発売される上、年産30万台規模の起亜自のインド・アナンタプール工場が稼働し始めた。
現代・起亜自は、70万台規模の現代自・チェンナイ第1、第2工場と合わせ、インド国内で年間100万台の生産体系を保有することになる。
現代・起亜自の関係者は「起亜自のグローバル成長史において重大な転換点となるインド市場の成功に全社の力を集中させている」と話した。
以上、
インド経済は低迷し、自動車販売台数は減少している。
そうした中で、現代自グループは工場を完成させる。ただ、インドは不況、自動車の販売状況はマイナス成長となっている。中国工場の稼働率低下、インドも前途多難なようだ。
インドは、スズキとダダが上位を占め3位に現代があるが、ほかのライバルとなる日本メーカー勢は希薄、ほかのアジア市場は、日本勢が圧倒しており、インドを拠点にするようだ。
↓四半期ごとの年換算GDP
インド経済は低迷し、自動車販売台数は減少している。
現代G の100万台へ
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現代
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インド全体
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2019年
|
2018年
|
2019年乗用車
|
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|
台数
|
前年比
|
台数
|
前年比
|
台数
|
前年比
|
1月
|
45,803
|
0.6%
|
45,508
|
8.3%
|
280,125
|
-1.9%
|
2月
|
43,110
|
-3.1%
|
44,505
|
5.1%
|
272,284
|
-1.1%
|
3月
|
44,350
|
-7.6%
|
48,009
|
7.3%
|
291,806
|
-3.0%
|
4月
|
42,005
|
-10.1%
|
46,735
|
4.4%
|
247,541
|
-17.1%
|
5月
|
42,502
|
-5.6%
|
45,008
|
7.1%
|
239,347
|
-20.5%
|
6月
|
42,007
|
-7.3%
|
45,314
|
20.8%
|
225,732
|
-17.5%
|
7月
|
57,310
|
-3.8%
|
59,590
|
1.1%
|
|
|
8月
|
|
|
45,801
|
-2.8%
|
|
|
9月
|
|
|
47,781
|
-4.5%
|
|
|
10月
|
|
|
52,001
|
4.9%
|
|
|
11月
|
|
|
43,709
|
-0.7%
|
|
|
12月
|
|
|
42,093
|
4.8%
|
|
|
計
|
317,087
|
-5.3%
|
566,054
|
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中国での現代G
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|
韓国勢
|
全中国
|
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|
万台
|
前年比
|
万台
|
前年比
|
2013年
|
157.75
|
17.7%
|
1,792.89
|
15.7%
|
2014年
|
176.61
|
12.0%
|
1,970.06
|
9.9%
|
2015年
|
167.88
|
-4.9%
|
2,114.63
|
7.3%
|
2016年
|
179.20
|
6.7%
|
2,437.69
|
14.9%
|
2017年
|
114.45
|
-36.1%
|
2,471.83
|
1.4%
|
2018年
|
118.05
|
3.1%
|
2,370.98
|
-4.0%
|
19年1~6
|
47.58
|
-13.8%
|
1,012.70
|
-14.0%
|
・乗用車、工場出荷台数、輸入車含まず。
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||||
・韓国勢は現代と起亜自動車。中国汽車工業協会版
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