韓国の8月の輸出 ▲13.8%減 2桁減3ヶ月連続 9ヶ月連続マイナス
韓国産業通商資源部が9月1日に発表した8月の貿易収支は、
輸出額は前年同月比▲13.6%減の442億ドル(約4兆6,980億円)、9ヶ月連続減。
輸入額は同▲4.2%減の424億8,000万ドル
貿易収支は▲84.7%減の17億2,000万ドルの黒字、黒字は91ヶ月連続。
7月は47億7,000万ドルの黒字、6月は62億8,000万ドルの黒字/2018年8月112億4,000万ドルの黒字(韓銀数値)。
輸出は、米中貿易戦争が激化する中、日本政府の対韓輸出規制や、輸出額は9ヶ月連続マイナスとなった。6月からは2桁台の減少が続いている。
減少したのは、
半導体は同▲30.7%減、造り過ぎて価格下落、まだ生産調整中
石油化学は▲19.2%減、需要低迷と原油価格の下落の影響
石油製品は▲14.1%減、需要低迷と原油価格の下落の影響
など主力品目の輸出が振るわなかった。
(WTI先物原油価格は昨年8月68ドル台⇒今年8月は54ドル台と▲約20%下落している)
増加したのは、
自動車は4.6%増、高付加価値のSUV輸出が好調=現代G
船舶は168.6%増、引渡し時でブレが大きい
2次電池は3.6%増、車両用が騒ぐ割には小さい。
農水産食品は5.7%増
化粧品は1.1%増
などだった。
輸出額を輸出先別にみると、減少したのは
中国へは▲21.3%減、
米国へは▲6.7%減
日本へは▲6.2%減
増加したのは、
東南アジア諸国連合(ASEAN、1.9%増)、
独立国家共同体(CIS、8.8%/バルト3国除く旧ソ連)
ただ、7月から始まった日本の対韓輸出規制による、日本への輸出や日本からの輸入への影響は限定的。
7月現在、日本が輸出規制を強化した半導体などの材料3品目の輸入額は8000万ドルで、日本からの輸入額全体(41億6000万ドル)に占める割合は1.8%にとどまる。
同部関係者は「日本の輸出規制により実際に生産に支障が出た事例がなく、韓国の輸出に与える影響も限定的だとみられる」と述べた。
韓国は今後、灯油の対日輸出規制に入るのではとされている。そうなれば、供給不足になるおそれもあるが、メーカー側は代賛可能としている。韓国が、こうした制裁をすれば、国際収支に占める貿易収支の割合が大きい韓国にあり、自らの首を絞めることになる。
以上、韓国紙参照
ウォン安で貿易収支は改善する可能性があるが、中国・東南アジア経済の低迷はそれを相殺してしまう。輸入物価上昇で、内需企業の収益悪化、消費低迷を招く可能性がある。
韓国民はボイコットジャパンで買わなかった分を、韓国企業製で購入しなければ、消費全体がマイナスとなり、経済低迷を助長してしまう。
韓国の輸出推移
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/百万ドル
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輸出
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前年比
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2017年計
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577,380
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12.8%
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2018年1月
|
49,210
|
22.2%
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2月
|
44,950
|
|
3月
|
51,580
|
6.1%
|
4月
|
50,060
|
-1.5%
|
5月
|
53,780
|
13.5%
|
6月
|
51,230
|
0.0%
|
7月
|
51,880
|
6.2%
|
8月
|
53,270
|
11.7%
|
9月
|
50,580
|
-8.2%
|
10月
|
57,240
|
28.8%
|
11月
|
51,720
|
0.5%
|
12月
|
48,500
|
-1.2%
|
2018年計
|
625,440
|
7.8%
|
2019年1月
|
49,380
|
-5.4%
|
2月
|
40,130
|
-10.8%
|
3月
|
47,990
|
-8.2%
|
4月
|
48,300
|
-6.2%
|
5月
|
48,030
|
-10.8%
|
6月
|
44,180
|
-13.5%
|
7月
|
46,136
|
-11.0%
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8月
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44,200
|
-13.6%
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・韓国銀行と産業通商資源部のデータを混載しており、最終数値の韓国銀行の数値と異なるケースあり。
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