アイコン 新コロナ 日本の東京型はGH型の変異株


韓国の中央防疫対策本部は7月下旬、韓国内で新コロナ感染症の患者から検出されたウイルス526件に対する遺伝子分析を行った結果、GH型が333件で全体の63.3%と最も多く、V型127件、S型33件、GR型19件、G型10件、その他4件の順となっていたと公表した。

アメリカの研究チームは、GH型の伝播力が最大6倍強いという研究結果を発表している。WHO=世界保健機関は、遺伝子の塩基配列のちがいによるアミノ酸の変化を基準に、新型コロナウイルスをS型、V型、L型、G型、GH型、GR型とその他の7グループに分類している。

同本部の鄭本部長は、「4月以前は主にS型とV型が確認されたが、4月初めの慶尚北道や5月初めのソウル梨泰院のナイトクラブで発生した集団感染、それに大田や光州での集団感染を含む最近のケースではGH型のウイルスが検出されている」と明らかにした。

鄭本部長は、また「最近、韓国を含め世界的にGH型が主に流行している」として、「GH型はS型が変異したもので、細胞での増殖がより活発、人体細胞の感染部位と結合しやすいため伝播力が強いものと推定されている」と説明している。

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同本部は8月10日、「パキスタンからの入国者2件、ウズベキスタンからの入国者1件から検出されたウイルスで、感染に関与するスパイクたんぱく質の新たな変異3件が確認され、WHOに報告し、追加の分析を行う予定だ」と明らかにした。
今回確認された変異は、8月5日現在で、WHOが運営するインフルエンザウイルス遺伝子データベース(GISAID)7万8810件にも含まれておらず、世界的にも報告されていないケースだという。

東京大学先端科学技術研究センターの児玉龍彦名誉教授は7月16日国会に出席して「新型コロナウイルス肺炎の遺伝子情報を調べたところ、第1派は中国武漢型、第2派はイタリア・米国型だったといえば、現在は欧州型から変異した東京・埼玉型」とし「東京が震源地になっている」という分析を出した。

国立感染症研究所によれば、この新型コロナウイルスの遺伝子配列は、1年間に24.1ヶ所が変化するという。1ヶ月だと2ヶ所になる。6月に確認された「東京型」は、3月に国内で大感染をもたらした「欧州型」から、6ヶ所が変化しているという。

この変化により、東京から全国へヒトの移動に伴い感染が拡大したと見られている。

[ 2020年8月13日 ]

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