エーザイ、バイオジェンがアデュカヌマブを欧州庁へ販売承認申請と 1兆円規模のAD薬剤
エーザイは、提携するバイオジェン(BIIB)がアルツハイマー病(AD)治療薬候補であるアデュカヌマブについて、2020年10月、欧州医薬品庁(EMA)に販売承認申請を提出したと公表した。
2020年8月7日 米FDAへの申請
バイオジェン(BIIB)とエーザイは、アルツハイマー病(AD)治療薬候補である「アデュカヌマブ」について、バイオジェンによるBiologics License Application(BLA:生物製剤ライセンス申請)が、米国食品医薬品局(FDA)に受理されたと発表した。
本申請は、優先審査(Priority Review)の指定を受け、PDUFA(Prescription Drugs User Fee Act)アクション・デート(審査終了目標日)は2021年3月7日に定められたが、FDAは、迅速審査のもと、可能であれば本申請について、早期に審査を完了する予定であると述べている。
承認された場合、アデュカヌマブはADの臨床症状の悪化を抑制する初めての治療法となり、かつ脳内アミロイドベータ(Aβ)の除去が臨床結果の改善をもたらすことを初めて実証した薬剤となる。
以上、
まだ何とも言えない段階、アルツハイマー治療薬候補としてアデュカヌマブはバイオジェンが主導し、BAN2401およびエレンベセスタットはエーザイが主導している。
報道では、抗Aβ抗体はバイオジェンのアデュカヌマブ、エーザイとバイオジェンのBAN2401、ロシュのガンテネルマブも同時期に申請される可能性が示唆されている。
「アデュカヌマブ」について、エーザイがどれほど関与しているのか不明、関与度合いによってリターンは異なる。
なお、アルツハイマーに関する治療薬は、最近は申請されておらず、「アデュカヌマブ」の薬効はすでにこれまでの臨床で証明されているようだが、もしも副作用が生じた場合の程度と副作用が治療で快癒するかも問われ、クリアーすれば超大型商品になる。
アルツハイマー病の患者は世界に数百万人いるとされ、承認されれば少なく見積もっても数年後には年1兆円市場になるという。
エーザイは、
神経系、消化器系に強みを持つ。アルツハイマー治療薬は米バイオジェンと、抗がん薬は米メルクと国際協業している。
スクロール→
エーザイ |
|||
連結/百万円 |
18/3期 |
19/3期 |
20/3期 |
会計方式 |
IFRS基準 |
||
売上高 |
600,054 |
642,834 |
695,621 |
営業利益 |
77,212 |
86,154 |
125,502 |
経常利益 |
76,803 |
89,454 |
128,063 |
当期利益 |
51,845 |
63,386 |
121,767 |
総資産 |
1,049,031 |
1,071,520 |
1,062,140 |
自己資本 |
593,582 |
628,119 |
678,127 |
資本金 |
44,986 |
44,986円 |
44,986 |
有利子負債 |
173,141 |
138,898 |
89,939 |
自己資本率 |
56.6% |
58.6% |
63.8% |