武田薬品工業 減収増益 新コロナ特需は相殺
武田薬品は2019年1月に1.5兆円の売上高のシャイア(Shire)を6.8兆円あまりで買収したが、前期の売上高からシァイアの売上高が加算されている。
今第3四半期は営業利益率も前年同期比で大幅に改善されている。
新コロナでは、同社はワクチンなどの開発には弱いようで、またバイオベンチャーとの関係も薄いようで、日本が5000万回分購入契約しているモデルナ社から国内臨床から申請、受託生産と流通管理までを一括受託している。(モデルナ製ワクチンの日本承認は5月以降になる見込みとされる。石橋をたたいても渡らない厚労省。たたく分だけムダ)
同社は新コロナでは、幾分かの特需はあったようだが、世界中で病院が新コロナに占領され、同社の既存薬品の売上高が落ちたようだ。ただ、ワクチン接種により欧米・アジアでは今年中には収束すると見られ、来年からは、病院も以前のような活動に戻ると思われる。
なお、政府はすでに1.57億人分(米ファイザー製7,200万人分/アストラゼネカ製6,000万人分(JCRファーマ受託生産)、モデルナ製2,500万人分(武田受託生産)の計)を確保しているにもかかわらず、ノババックス開発ワクチンを武田経由で2.5億回分購入予定だという。
実際、接種する人は、日本の人口12,500万人、接種しない15歳未満1,600万人、16歳以上の接種率75%と見て、8,200万人分あれば間に合う。長期化しても倍近くあり、問題ないと見るが、国にお金が余っているのだろう。玉手箱の国債を叩ければ資金はいくらでも調達できる。
武田の光工場は昨年6月、米FDAより品質管理で警告されている。ワクチン受託製造は大丈夫だろうか。
スクロール→
武田薬品 第3四半期決算 IFRS方式 |
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連結/百万円 |
売上高 |
営業利益 |
←率 |
税前利益 |
株主利益 |
20/3期Q3 |
2,519,486 |
162,544 |
6.45% |
56,008 |
42,517 |
21/3期Q3 |
2,427,538 |
358,729 |
14.78% |
235,357 |
178,907 |
21Q3/20Q3 |
-3.6% |
120.7% |
|
320.2% |
320.8% |
21/3期予想 |
3,200,000 |
434,000 |
13.56% |
258,000 |
180,500 |
21予/20比 |
-2.8% |
332.2% |
|
黒転 |
308.0% |
20年3月期 |
3,291,188 |
100,408 |
3.05% |
-60,754 |
44,241 |
19年3月期 |
2,097,224 |
204,969 |
9.77% |
94,896 |
109,126 |
18年3月期 |
1,770,531 |
241,789 |
13.66% |
217,205 |
362,988 |