アイコン 悲鳴を上げる建設業界 鉄筋・H型鋼 急騰


チンタラ日本國を除く世界同時景気回復による需要急拡大。
世界各国が景気対策にインフラ投資を行っており建設資材・鋼材の需要急拡大
中国政府が自国製鋼材の輸出を事実上禁止したことによる鉄筋の品薄現象
先の品薄を想定した建設会社など大手需要筋の買占めによる品薄状態

中国の鋼材の先物価格やビレットの現物価格が5月19日に一段大きく下落したが、まだまだ高止まり。
先週に反落し、18日に一度落ち着いたが、李克強首相主宰の19日の国務院常務会議で先物・現物の商品価格の監督を強化し、異常な取引や投機を調査する方針が12日の会議に続いて再度示されたた。
先物価格が先行して下がり、現物市況に波及するが、鋼材の需要は強く、タイトな需給と原料高が鋼材市況をなお高位に保つとみられる。

中国の4月の粗鋼生産量は9785万トンと前年同月比13.4%増え、過去最高を記録した。18ヶ月連続増。年率換算で12億トンに迫った(世界の生産量は16億トン)

鉄鋼1トン生産するのに伴うCO2の排出量は2トンとされ、世界の温暖化の元凶が中国にあることは疑いようもない事実、それに加えオゾン層を破壊するフロンガスの世界最大の生産国でもある。

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2020年の世界の鉄鋼生産量は前年比0.9%減の18億6400万トン、うち中国は5.2%増の10億5300万トン、世界シェア56.5%。今年は・・・・

世界同時景気回復に、物流費も、半導体不足に陥り、インフラ商材も急騰している。当然、大手の先行買占めも品不足に拍車をかけている。

日本では、全国津々浦々にこの景気をと謳ったアベノミクスにより、建設技術者不足に陥り、労務費・外注費が高騰、入札しても落札者が出てこない異常事態に陥った。
今度は、世界同時景気回復により、建設資材の高騰、再び、建設投資に悪影響を与えようとしている。

日本には多くの韓国製の鋼材が輸入されている。その韓国では、5月14日現在で韓国内の鉄筋取引価格が1トン当たり98万ウォン(約9万4600円)まで上昇した。3月末時点では70万ウォン台だったが2ヶ月で40%近く急騰した。近く100万ウォンを超えるとみられている。
鋼材原料の鉄スクラップの輸入価格が1年間で57%上昇し、鉄筋価格の上昇につながっている。H型鋼も同様。先週のH型鋼の取引価格は101万ウォンで、前年同期比24%上昇している。


スクロール→

日本鉄リサイクル工業会 鉄スクラップ価格

 

1月

4月

 

関東

29,00030,000

41,00042,000

 

上昇率

 

40%

 

産業新聞  H型鋼

200×100

月初値

高値

安値

202012

75

78

75

20214

82

83

82

上昇率

9.3%

 

 

産業新聞  鉄筋価格(異形棒鋼)

202012

65

68

65

20214

80

80

80

上昇率

23%

 

 

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[ 2021年5月24日 ]

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