アイコン 米韓演習するなと金与正の脅迫 10日からの軍事演習どうする文在寅氏


北朝鮮が南北関係の改善の条件として、8月の米韓軍事連合訓練の中止を露骨に要求したなかで、政府与党では互いに異なる声が出ている。
宋永吉(非文在寅派)共に民主党代表は「今回の訓練は予定通り進行するしかない」と明らかにした一方で、統一部は連合訓練の延期を要求した。

■ 与党と統一部が異なる見解
宋永吉代表は2日、国会で開かれた最高委員会議で前日に金与正朝鮮労働党中央委員会副部長が、米韓連合訓練中断を脅迫したことについて、「今回の訓練は予定通り行われるしかない」と述べた。
宋永吉代表は「金副部長の懸念通り、そのような(南北関係の首脳間の意志を毀損する)訓練ではなく、平和維持のための防御的性格」だとし、「戦時作戦統制権(戦作権)の返還のためにも必須の訓練でもある」と述べた。
文在寅政府の軍事分野の宿願事業である「戦作権」転換のためにも、米韓連合訓練は継続されなければならないという点を北朝鮮に間接的に説得するための発言と解釈される。
宋永吉代表は「今回の訓練は機動訓練のない連合指揮所訓練であり、コンピュータシミュレーション訓練」だと付け加えた。

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一方、統一部は訓練に対する反対意見を再確認した、イ・ジョンジュ統一部報道官は「米韓連合訓練がどのような場合にも、韓半島の軍事的緊張を造成するきっかけになってはならない」と述べた。
通信連絡線の復元は、物理的な再接続以上の意味はない」と一線を引いた金与正発言についても、「通信連絡線の復元を皮切りに南北間の対話が再開されるように、急がずに着々と南北関係の改善を推進していく」と述べた。
統一部長官は、学生時代からバリバリの親金従北派の李仁栄氏である。

■ 国防部は慎重な態度を維持
国防部は連合訓練に対する、これまでの慎重な態度を維持した。プ・スンチャン国防部報道官は、「後半期の連合指揮所訓練の時期と規模や方式などは確定していない」とし、「米韓はコロナ19の状況、連合防衛態勢の維持、戦作権の転換条件の造成、韓半島の恒久的な平和政策のための外交努力の支援など、諸般の条件を総合的に考慮して緊密に協議中」だという既存の意見を固守した。
金与正談話については、「国防部の次元で言及する内容はない」と明らかにした。

米韓は10日から4日間の危機管理参謀訓練(CMST)、16日から10日間の後半期連合指揮所訓練(21-2 CCPT)をそれぞれ進行する方式で、後半期連合訓練のスケジュールを計画したことが伝えられていた。
訓練の規模を縮小したり、スケジュールを延期すると、「行き過ぎた顔色うかがい」という非難を避けることが困難な状況にさらされることになった。
以上、

文在寅氏は昨年任期最後の閣僚人事で、外交部長官、安保企画部長官、統一部長官などこれまで以上に従北派を布陣させている。
南北和解の強行突破を画策しているが、昨年6月に北朝鮮の金与正による開城合同事務所爆破破壊以来、南北関係はより膠着状態に陥っている。
米国も韓国放置型のトランプ政権から、関与型のバイデン政権に変わり、核問題を棚の上に上げた南北和解への強行突破だけでは済まされない状況に至っている。

米国防部も米韓軍事演習は、中止か、してもコンピュータでのシミュレーションゲームでは実践にはまったく役に立たないと発言するなど、米韓軍事実践演習がないことに相当苛立っている。

北朝鮮も韓国も同じ朝鮮族、一歩譲れば百歩土足で入ってくる。
今回は文在寅氏が宿願とした戦争時作戦統制権(戦作権)の返還を犠牲にして、金与正の脅迫に恐れ戦き、言われるがままにした結果、金与正の脅迫は続き、任期中の戦作権の返還は絶望視されている。

既存の演習に加え、返還のための米韓合同演習がスケジュール化されており、両方とも実践演習をさせていない文在寅氏であり、当然の事でもある。

文在寅氏が昨夏、飛び級で国防長官に任命した徐旭氏は、その任命に答えるべく、しきりに「戦作権返還の受け入れ態勢はすでに韓国軍にある」と、韓国内どころか米国に行っても吹聴して周り、トランプ前政権すら相手にしなくなり、バイデン政権では基本を忠実実行することを表明し、徐旭長官の好き勝手な発言を封じ込めている。米軍にしても28500人の韓国駐留米軍の命にかかわっている。

韓国駐留米軍にしても韓国内で実践演習がほとんどできないことから、アラスカへ派遣して演習を行ったりしている。
宋永吉代表が述べているとおり、今回もまた、コンピュータによるシミュレーションゲームだった場合、米軍内にかなり大きなフラストレーションが韓国政権に対して生じるものと見られる。
米国もトランプ政権が一歩譲ったために、バイデン政権でも韓国に対して百歩譲り続ける結果を招いている。

↓核実験より効果がある金与正の脅迫、それもエスカレートし続けている。開城の南北合同管理事務所を破壊させた北朝鮮(実質)NO2の白頭血統者でもある。
昨年5月には北朝鮮からDMZの韓国の監視所の建屋が4発命中の銃撃を受けたが、文政権は北朝鮮側の誤射と発表し涼しい顔でやり過ごしたため、それに怒った金与正が6月、合同事務所を爆破させたもの。
金与正は韓国文政権を手の平でもてあそんでいる。次は現代峨山の金剛山観光巨大施設の破壊も念頭に入れているのだろう。鎖国政策の北朝鮮、捨てるものがない。


 

[ 2021年8月 3日 ]

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