アイコン 韓国ワクチン問題 8月のモデルナの供給半分に


韓国はもともと購入交渉が昨年12月と遅く、やっと1月になり交渉は進んだが、すでに先進国の多くが購入契約を行い囲い込みし、世界最大のワクチン生産国であった米国に至っては安保ワクチンとして輸出も禁止、自国最優先で接種を進めてきた。

しかし、あまりにも地球規模の感染者の増加に、ワクチンは最大140億回分が必要となり、いくら生産を拡大させてもワクチンメーカーの供給は限りがあり、世界でワクチンの争奪戦が繰り広げられている。購入契約が後発になっただけ韓国もそうした影響を受けている。

国連の外郭団体による共同購入機構を作動させ、先進国が資金を拠出して新興国に格安で提供するプログラム「COVAX」で世界に供給しているが、不足したままである。韓国は当初、COVAX経由で原価購入し、接種を2月26日から開始したが、ワクチンの供給量は限られ、順次、AZやファイザー、モデルナ、ヤンセンとの交渉にて契約ではワクチンを確保したものの、供給は遅々として進まない状況が続き、ましてや1回で接種でも感染しにくくなり、重症かも少なくなるデータに基づき、2回目接種用に低起用されたワクチンを1回目にまわし、2回目の接種ができない人たちが多く発生している。
文大統領や高官たちは直接、ワクチンメーカーに電話して、納品量の確約を取っているが、ワクチンメーカーは国家統制されており、メーカーも確約などできるわけでもなく、希望的数値を述べたものと見られる。

スポンサーリンク

韓国は、K防疫、Kワクチンを唱え、メーカーに対して韓国企業への委託生産を訴えかけているが、それも実現には程遠い。

実際、SKバイオはAZ製ワクチンを初期段階から生産しているが、AZ本社がすべて管理しており、100%自由にできないワクチンとなっている。

AZ製ワクチンでは、後遺症問題が発生し、韓国では、一時、接種をストップしたことから、AZ社はそれでも生産国として韓国を優先していたものの、それ以降はそれもなくなっている。
AZ製も先進国では一部の年齢制限をかけているものの多くの国で接種されている。
COVAXの主力ワクチンもAZ製で、世界一の製造基地があるインドで生産されたワクチンが供給されている。しかし、インドでの感染爆発でインド政府が輸出を制限したため供給が遅れ、供給量は回復しているものの、そのニーズに生産拡大しても追いつかない状況が続いている。
ましてや、ファイザー製やモデルナ製では、デルタ株に対しては有効期間の問題が浮上、先進国の多くがすでに3回目のブースターショット=追加接種を9月からでもスタートさせる計画を有しており、ますますワクチンは不足することになる。

そうしたな中で、韓国は2回目の接種用ワクチンがなくなり、異なるワクチンを接種開始している。交差接種の有効性は各国から報告されているが、臨床治験を行ったわけでもなく、人体実験になっている。
そうした中、2番手グループ筆頭のモデルナをターゲットに韓国当局は話を進めているが、どこまで正確かわからないが、話だけは受託生産も含めトントント拍子に進んでいた。
しかし、7月27日に約束したという8月からの供給計画も、8月6日には韓国供給量が半減するという通知を受け取ったそうだ。修正が早すぎ、感染拡大中でもあり、国民を落ち着かせるため、当初から少ない量の供給しか確約できなかったものを、示し合わせて確保したようにし、後で修正した可能性も高い。

文在寅氏の御用新聞であるハンギョレ新聞も次のとおり掲載している。

文在寅大統領が自ら8~9月の接種に支障のないワクチン導入を約束したにもかかわらず、モデルナのワクチンに再び供給の支障が生じ、政府のワクチン需給計画全般の不安定さが再び露呈した。
眼下、感染拡大で、規制は最高の4レベルという厳しい社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)で、小商工人などが限界に追い込まれている状況にある。一日も早く接種率を引き上げてこそ防疫措置も一段落するはずだが、これまでにも1回目の接種と2回目の接種の間隔を3~4週間から6週間へと延期するなど、足取りは遅れ続けている。9日の政府の説明によると、モデルナのワクチン供給の支障問題が浮き彫りになったのは今回で3回目だという。
デルタ株は1回目接種での感染リスクは高く、2回目が求められている。ただし重症化リスクは1回目でも軽減される模様。しかも接種して感染すれば、感染させるリスクが生じ、デルタ株の感染力は既存株の1.7倍~2.2倍となっており、接種していない人たちの感染リスクも高まる。
いい場面だけ登場する文在寅氏、支持率も40%半ばまで回復している。大統領府のこうした戦略は次期大統領選に向け大きな成果を生み出してきているようだ。
大黒屋!かんこくみんはたんじゅんなものよのう。

日本は最近までは日に130万回前後接種しており、人口比40%からしても少ない。


スクロール→

韓国のワクチン接種状況

810

人口

51,370,000

韓国当局発表値

接種総回数

29,265,545

 百人当たり

57.0

1回以上接種

21,371,194

 人口比

41.6%

接種完了者数

7,894,351

 人口比

15.4%

 

1回目

2回目

合計

感染者数

810

433,768

173,134

606,902

1,540

89

27,507

2,234

29,741

1,491

88

120,403

35,760

156,163

1,728

87

254,372

155,251

409,623

1,823

86

191,478

126,304

317,782

1,704

85

164,924

109,665

274,589

1,775

84

218,941

106,529

325,470

1,725

週計

1,411,393

708,877

2,120,270

↓↑累計

日平均

201,628

101,268

302,896

213,987

 

[ 2021年8月10日 ]

スポンサーリンク
 

 

 


HTML Comment Box is loading comments...



※記事の削除等は問合せにて。

スポンサーリンク
 

 

関連記事

 

 



PICK UP


破産・小口倒産一覧