アイコン 世界を半導体不足に陥らせた旭化成半導体の火災原因は不明の結論

旭化成の半導体は車載用音響系統の半導体だったとされ、同半導体は、独社と2社しか製造していなかった。その独社はニッチ半導体で儲からないことから製造主力を家庭用ゲーム機器用にシフトしていた。

しかし、旭化成系半導体工場が火災となり、5日間燃え続け全焼失、自動車メーカーに即影響が出た。少しだけ救われたのは旭化成が台湾企業に一部生産委託していたことから、台湾企業は生産を拡大することで対処したこと。独社も独政府の要請を受け、自動車搭載用にシフトした。

その煽りを受け家庭用ゲーム機搭載用の半導体が不足し、製品の市場供給が大幅に遅滞した。

ただ、こうした旭化成からの半導体供給の不能状態に対して、自動車メーカーや電子製品メーカーおよび半導体商社が半導体の買占めに走り、1年を経過しようとしているにもかかわらず、半導体不足は解消されず、さらに今般のデルタ株による感染拡大により操業ストップする半導体製造会社も現れ、また部品メーカーもコロナにより生産不足に陥り、多くの自動車メーカーが現在、一時操業停止に追い込まれている(ルネサスの3月19日の那珂工場の火災も世界の自動車搭載用半導体不足に拍車を加えた)。

なお、旭化成は全焼失を受け半導体製造から撤退している。

 

旭化成は9月14日、宮崎県延岡市にある子会社の半導体製造工場で昨年10月に発生した火災に関し、社内の事故調査報告書を発表した。
建屋内の損傷が激しく、事故原因は「不明」とした。出火場所については建屋4階にある半導体ウエハーを製造するクリーンルーム内と推定している。

場所:宮崎県延岡市にある旭化成エレクトロニクス(株)生産センター第二製造部(旭化成マイクロシステム(株)延岡事業所)
日時:発災 2020 年 10 月 20 日 16 時 40 分頃
鎮火宣言 2020 年 10 月 24 日 12 時 25 分
推定火元:本棟 4 階クリーンルーム内
被害:人的 なし
物的 本棟3,4階:クリーンルーム内の生産装置および付帯設備等が広範囲に渡って焼損。
本棟 5 階 :事務所および検査装置が焼損。
本棟1,2階:消火水、雨水による水損が一部発生

<火災原因:結論:不明>
(1) 建屋内の損傷が激しく、推定発災装置での直接確認ができなかった。出火原因、発災装置に関する以下言及はあくまで「推定」。
(2) 火災発生点の推定:4 階クリーンルーム内にある、半導体ウエハ製造設備であるチタン除去装置「SF6-3」が火災発生点と推定。

火災発生点推定理由:
(1) 当該装置付近からの出火を目撃したという複数の目撃証言
(2) クリーンルーム内の温度データ分析(当該装置設置エリアから温度上昇が始まっている)
(3) クリーンルーム内の異臭検知後、「SF6-3」より異常信号が発報(近接の SF6-(1) も発報しているが、SF6-3 の方が早い)

出火原因推定:電気的要因によるものと推定。
出火原因推定理由:火災が発生しうる19 のケースを想定し、類似装置を用いた検証
により SF6-3 内のケーブル端子部の接触不良または半断線による
発火が考えられる。
以上、

 

[ 2021年9月14日 ]

 

 

 


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