アイコン ヌリ号はロケットだけでも成功だったのか失敗だったのか


21日に打ち上げられた韓国初の純国産の3段式宇宙ロケットのヌリ号、高度700キロで模擬衛星投入、1段目、2段目は正常に機能、3段目は高度約258キロ地点で点火され、秒速7.5キロで上昇し続け、700キロ地点で衛星を軌道に放出したはずだった。

ヌリ号は、中央日報の報道では、
離陸後127秒で高度59キロに到達し1段目を分離。
離陸後233秒には高度191キロメートルに達し、
離陸後274秒に高度258キロメートルに達して2段目分離。
離陸後967秒に目標高度の700キロメートルに到達した。
重さ1.5トンのダミー衛星を分離して軌道に乗せるのに成功したと報じていた。

しかし、ヌリ号は模擬衛星を軌道に投入することに失敗していた。
当該の新聞社は事前に作成していた記事を即配信したのだろう。

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失敗の原因は、3段目のロケットに原因があったという。
燃料系統、電子制御系統になんらかの不具合が発生し、衛星を軌道に投入する時間も打ち上げ後967秒後ではなく917.8秒後と49.2秒短く、予定軌道に模擬衛星を投入できなかったという。
さらに3段目ロケットの秒速は7.5キロと計算されていたが、実際は6.5キロに落ち、さらに3段目のロケット噴射時間(燃焼時間)も46秒短かったという。
こうした予定軌道に1.5トンもある模擬衛星を投入できず失敗していた。
逆算した場合、3段目のトップスピードは6.7キロ/秒
46秒×6.7キロ=308キロ-700キロ=逆算すると高度約400キロとなってしまう。
高度400キロと700キロでは引力・重力・大気の影響は大きく異なる。

韓国は先立つ9月15日にSLBMの発射実験を行っており、1段目と2段目の着火に成功させ、SLBMの発射実験を成功させていた。
これまでも1段目だけならば各種ミサイルでいくらでも成功しており、重量のある爆弾搭載ロケットも数多く成功させている。
しかし、1段目と2段目の切り替えて飛ばす技術がなかった。それをSLBMで成功させ、ヌリ号の成功を確実なものにしていた。

そうしたことから1段目と2段目は成功させていた、しかし、3段目に不具合が生じ、予定高度より大幅に低いところで3段目のロケットの燃焼がストップ、スピードも足りないなか、予定通り模擬衛星は放出されていた。しかし、模擬衛星は地球を1周もせず、引力と大気との摩擦熱で焼失したと見られている。

宇宙空間にロケットを飛ばしたことだけは成功した、ICBMの開発技術はほぼ手中に収めたものと見られる。海外の一部の報道もそうした見解を伝えている。

韓国はこれまでミサイル開発に対して、米国が多くの規制(射程+爆弾搭載量等)を課し、開発できず、平和利用目的の宇宙ロケットに関しては、米国は目を瞑り、これまでロシアの支援で打ち上げられていた。
米トランプ前大統領がその規制のほとんどを撤廃したことから、韓国は矢継ぎ早に各種ミサイルや宇宙ロケットの開発に乗り出している。

なお、北朝鮮は2013年4月、宇宙ロケットを打ち上げ、衛星を軌道に投入することに成功させ、短時間ながらラジオ通信がなされたと報道されていた。

宇宙ロケットスピード
高度300キロに人工衛星を周回軌道に乗せるには「第一宇宙速度」と呼ばれる7.7キロ~7.9キロ/秒で投入する必要がある。
地球の引力や重力を振り切るには秒速11.2キロ以上が必要で「第二宇宙速度」と呼ばれる。
太陽系外へ飛び立つための速度は、秒速約16.7キロ以上の速度となり「第三宇宙速度」と呼ばれ、推進力だけでスピードを上げるには限界があり、周回軌道を利用したスイングバイ方式がとられている。

韓国と北朝鮮は果てしない軍拡競争を展開しており、北は核爆弾、大陸間弾道ミサイル、一方、南は、米国の傘から脱出すべく、空母に原潜、4.5世代国産戦闘機、巨大なバンカー爆弾、各種攻撃・迎撃ミサイルの開発に忙しい。
もしも南北が合体した場合、その戦闘能力と戦闘意識の高さに、海向こうの国だけではなく、大陸の隣国も脅かす存在に・・・・。
もはや地球は、あっちもこっち軍拡軍拡、最新兵器、宇宙兵器により制御不能状態に陥ろうとしている。好戦的な政治家と軍人は去勢する必要がありそうだ。
日本は専守防衛といいながら、攻撃用ミサイルの取得に務めようとしているが、肝心の迎撃ミサイルさえ、米国から巨額で購入し続け、その技術は先進国から大きく遅れている。日本の政界には田布施機関ら米国の金魚の糞の輩がやたら多すぎる。

↓いまや山河も結う髪も何もかもなくる・・・。
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[ 2021年10月26日 ]

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