危険なカケか ワクチン効果が勝つか 韓国の段階的規制緩和
韓国では11月1日から段階的緩和に入る。ワクチン完了者率73%を超え、集団免疫構成も期待されるが、10月18日から試験期間としてこれまでの午後6時以降の集団形成4人までを少し緩和して8人にしたところ、途端に感染者が増加し、28日と29日には2000人を突破している。
11月からの規制緩和は飲食店はこれまでの午後10時まで、酒類提供OKを24時間営業にする。
これで感染者が増加すれば、ワクチンは何だったのかということになる。
極端な例となっているイギリス。7月19日に規制を全面撤廃、まさにWithコロナウイルス状態、4万人以上が日々感染し、死亡者数もワクチンや治療薬の効果もあり少なくなっているものの、それでも日々100人以上が死亡し続けている。
日本では高齢者に対するワクチンの有効性も疑われている。
今年8月、7月上旬までにファイザー製ワクチンの接種を終えた高齢者ホーム(入所者60人、職員50人/数人のアレルギー入所者は接していない)で集団感染が発生、入所者28人、職員3人が感染した。入所者の約半分が感染したことになり、高齢者に対する有効率が大幅に低いのかもしれない。
10年かかるところを9ヶ月あまりで承認受けたファイザー社のワクチンは、あくまで緊急承認であり、接種が開始されれば、追加して分析し、報告すべきだろうが、会社としては新しい情報はほとんど提供せず、売りっぱなしのようだ。
スクロール→
ファイザー製ワクチンの有効性/厚労省分科会(米研究所分引用) |
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感染予防効果 |
入院予防効果 |
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|
接種2回完了 |
5ヶ月後 |
接種2回完了 |
5ヶ月後 |
16~44歳 |
89% |
39% |
88% |
90% |
45~64歳 |
87% |
50% |
91% |
90% |
65歳以上 |
80% |
43% |
84% |
83% |
感染者が増加するほどにこうした高齢者施設にウイルスが忍び寄る可能性は高くなり続ける。
それは日本も韓国も同じであり、そうしたリスクを減らすには規制強化しかない。ワクチン効果で感染しても重症化リスクは低いとされているが、絶対数が多ければ多いほど死亡数も増加し、集団感染、ブレークスルー感染などのリスクも上昇することになる。
隣国が、イギリスのようにならないように祈るばかりだ。
韓国の週と日平均の感染者数推移 |
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韓国 |
週感染数 |
日平均数 |
前週比 |
ワクチン |
7/4週 |
7,380 |
1,054 |
|
10.5% |
7/11週 |
9,778 |
1,397 |
32.5% |
11.6% |
7/18週 |
10,862 |
1,552 |
11.1% |
12.9% |
7/25週 |
10,983 |
1,569 |
1.1% |
13.5% |
8/1週 |
10,883 |
1,555 |
-0.9% |
14.1% |
8/8週 |
12,883 |
1,840 |
18.4% |
15.2% |
8/15週 |
12,628 |
1,804 |
-2.0% |
19.1% |
8/22週 |
12,213 |
1,745 |
-3.3% |
22.7% |
8/29週 |
11,966 |
1,709 |
-2.0% |
28.6% |
9/5週 |
12,314 |
1,759 |
2.9% |
34.8% |
9/12週 |
12,797 |
1,828 |
3.9% |
39.3% |
9/19週 |
14,380 |
2,054 |
12.4% |
43.3% |
9/26週 |
17,618 |
2,517 |
22.5% |
45.4% |
10/3週 |
13,905 |
1,986 |
-21.1% |
52.7% |
10/10週 |
11,054 |
1,579 |
-20.5% |
64.7% |
10/17週 |
9,499 |
1,357 |
-14.1% |
70.2% |
10/24~29 |
10,064 |
1,677 |
25.9% |
73.2% |
・ワクチンは人口比による接種完了率。 |