アイコン 隣国 やっと規制強化 ウィズコロナ以前よりさらに厳しく 18~1月2日まで


重症病床稼働率が75%超え、感染者数が急増する中で開催された11月29日の防疫対策会議、トップは「後退することなどできない」と言明、当局者らは金縛りにあい何も言えず、そのまま2週間以上経過、結果、最悪の事態に陥り、16日やっとウィズコロナ策を一旦停止し、本格的な規制強化に乗り出した。

トップは16日謝罪した。しかし、報道官に謝罪文を読み上げさせただけ、姿も見せず記者会見もせず、元首たる者!軽々に国民に謝るべきものではないとする権威主義が頭をもたげたようだ。

これまでの規制経緯
10月までは、酒あり飲食店も午後10時までの最高度4の営業時間規制だった、
しかし、11月からのウィズコロナ策では24時間営業が可能になった。
そして、12月18日から、それも10月までよりより厳しい午後9時までの営業時間とした。

隣国でも年末の忘年会シーズン・書き入れ時、飲食店業界は激怒している。
政府は小規模事業者の損失を補償するとしているが詳細はまだ示されていない。

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今回の規制強化は18日から来年1月2日までの16日間を特別防疫期間とし、全国で私的な集まりの人数を4人までに制限。飲食店やカフェ、カラオケ店、屋内スポーツ施設などの営業時間は午後9時、映画館などの営業時間は同10時までに短縮した。

この間のウィズコロナ政策と「後退できない」発言の代償は、重症者が溢れ、病院・救急隊パニック、そして死亡者は多発した、あまりにも大きいものとなっている。

ワクチンを過信、追加接種による挽回も適わなかった。
重症病床の増加も、いくら政府命令でも、病院に空いている病床はほとんどなく、入院している人たちを転院させる必要がある。ヒステリックに、いつまでも入院している患者には罰則規定を適用するぞと権力を振りかざしても、転院には調整も必要、空けても工事が必要、それほど時間が多くかかるもの。それにスタッフも必要、ICUでは多くのスタッフが釘付けになる。医師も看護師も限りがある。そうした現実に、政府が口にした確保したはずの病床数はなく、順次増加しているものの逼迫状態は続いている。

①ワクチンの有効期間切れ、②午後10時までの酒あり飲食店の営業、政府は10月18日から少し規制を緩和したウィズコロナの試行期間に入り、③国民の気の緩み、そうしたことによりウィズコロナ策直前の感染者増となった。
にもかかわらず、11月にそのままウィズコロナに入ってしまった。
11月29日の防疫会議の見直しチャンスも、トップの暴走を誰も止めることはできなかった。最近になり当局者らが、感染者増・病院のパニックから、これ以上、こうした状態は続けられないとして、1月には1.5万人になるとか、2万人になるとか発言、それがトップをけん制する発言となり、今回のトップの謝罪と路線変更がやっと実現したものとみられる。遅きに失した感は歪めないが、今後、死亡者を可能な限り出さない本来の医師たちによる治療体制に戻っていくことになる。これは大きい。死亡したら、正月も国家も糞もない。
終わり良ければすべてよし・・・、ところが、ここにきて味噌も糞も付けてしまったようだ。

なお、17日の感染者数は7,435人、重症者数は971人、死亡者は73人
うち入国者の感染者数は35人、うち入管検疫での判明は8人、27人は自宅に帰宅し自己隔離し、義務にしている帰国2日目のPCR検査や自己隔離解除前のPCR検査での感染が判明した分となっている。
ワクチンの追加接種者数は978万人、うち60歳以上(人口1300万人)の接種率は50.3%。(高齢者の追加接種率は急速に進んでおり、1~2週間後には、急激に死亡者数が減ることだろう)

隣国も日本同様、飛行機搭乗前の審査で接種完了後を確認して搭乗させ、入国検疫でチェックを受けている。帰国者がいかに帰国後感染していたことが発覚しているか、それを示す十分な証拠ではないだろうか。帰国後の管理が罰則付きで厳格な隣国、それでも管理は自己管理の範疇で問題だらけ。

日本は東京の20代女性の感染は氷山の一角に過ぎずユルユルユル、誓約などどれほど守られているのか疑いのほうが先行してしまう。国は厳格な罰則運用なくして自宅へ直接帰らせ、一定期間、自己隔離させることはできない。ウイルスさん、いらっしゃ~いでは困る。

日本でもこれまで毎回もあったことだが、指標そのものをころころ変える。指標を多く設定し、まだこの部分は大丈夫だ、大丈夫だとして規制強化しない。先々の規制なり緩和なりの数値設定を絶対示さない。
政府が主導ながら、現場実行面はともかく、防疫政策面まで自治体任せにし、感染者増では政府はすぐ逃げる。
 
もしも、日本で再び感染者が急激に増加した場合、12月から始めた追加接種はまだほんの僅かしか接種しておらず(16日公表値は117,735人/優先接種した医療関係者と高齢者施設関係者だけでも650万人/65歳以上の高齢者は3570万人)、感染力はデルタ株の5~10倍ともされるオミクロン株の市中感染が始まれば、瞬く間に全国へ広がり、アメーバー状に病院や高齢者施設へ忍び込み、ワクチンの有効期限が切れた高齢者たちが大量に感染し、病院はいっぱいで入院できず、適切な治療を受けられないまま高齢者施設で多くの人たちが亡くなった8月を再現することになる。そうならないことを祈るしかない。
 そうならないためにも追加接種をスピードアップさせなければならないが、アイガー北壁の断崖絶壁の厚労省が立ちはだかり、接種は一向に進んでいない。追加接種完了者数は首相官邸の公表では12月16日公表値で僅か11万7千人だけ。

 


スクロール→

感染状況推移

隣国

20/212

21/16

21/710

1112/16

日数

336日間

181日間

123日間

46日間

累計感染者数

60,740

156,961

349,607

544,117

 期間感染者数

60,740

96,221

192,646

194,510

  7日間当たり

1,265

3,721

10,964

29,599

    1日当たり

181

532

1,566

4,228

死亡

累計死亡数

900

2,018

2,849

4,518

 期間死亡数

900

1,118

831

1,669

  7日間当たり

18.7

43.2

47.2

253.9

    1日当たり

2.7

6.2

6.8

36.3

致死率

1.48%

1.16%

0.43%

0.86%

 


スクロール→

隣国のワクチン接種完了者数と率および月別

2/26開始

累計完了数

完了率

月接種完了数

経過月

3月末

24,421

0.1%

24,421

8ヶ月

4月末

257,212

0.5%

232,791

7ヶ月

5月末

2,220,000

4.3%

1,962,788

6ヶ月

6月末

5,140,000

10.0%

2,920,000

5ヶ月

7月末

7,230,000

14.1%

2,090,000

4ヶ月

8月末

15,850,000

30.9%

8,620,000

3ヶ月

9月末

25,760,000

50.2%

9,910,000

2ヶ月

10月末

38,700,000

75.4%

12,940,000

1ヶ月

11月末

41,011,415

79.9%

2,311,415

 

1216

41,871,536

81.5%

860,121

 

 

12/16日現在

18歳以上

92.3%

 

 

60歳以上

92.6%

 

 

人口

51,370,000

追加接種 1216日現在

追加接種数

人口比

60歳以上

18歳以上

 

8,866,898

17.3%

46.4%

20.1%

60歳以上の高齢者人口:約1300万人

 

[ 2021年12月17日 ]

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