＜結婚は、出生率は＞
２０２０年のソウル市民の結婚件数は、前年比で▲７．１％減、▲３,５１５件減少して４万４,７４６件と過去最低となった。
２０年前の２０００年７万８,７４５件とは▲４３．２％、▲３万３,９９９件減少した。

昨年の平均初婚年齢は男性が３３．６１歳、女性が３１．６０歳、２０００年当時に比べてそれぞれ３．９６歳、４．３５歳上がった。
晩婚化が進み、平均出産年齢も昨年は３３．９８歳と、２０００年当時の２９．４９歳より３．３９歳上がった。結婚から第１子出産までの期間は平均２．６年だった。

＜出生数＞
昨年の出生数は４万７,４４５人で、前年比で▲１１．６％、６,２２８人減、２０年前に比べ▲６４．３％減、▲８万５,７０９人減少している。
２０００年に１．２８人だった合計特殊出生率は昨年０．６４人と、ほぼ半分に減った。

＜人口は＞
昨年ソウル市で死亡した人は前年比＋４．０％増、１,６９３人増の４万５,５２２人だった。特に８０歳以上の死亡者が４５．７％を占め、１０年前に比べ１４．０ポイント増加、２０年前に比べ２０．９ポイント増加している。
出生４７,４４５人－死亡４５,５２２人＝１,９２３人増だが、今年は死亡数が出生数を上回るものと見られている。
以上、
合計特殊出生率が２．０で人口は現状維持の１００％、
２０００年の１．２８人では６４％、現状から▲３６％減
２０２０年の全土の０．８４人では４２％、▲５８％減少、
２０２０年のソウル市の０．６４人では３２％、▲６８％減少

平均寿命年齢８３．３歳として、７０歳以上が６００万人、１０年後からは朝鮮戦争後の出生ブームで生まれた人たちが入ってくる。日本でいう団塊の世代である。

平均出生年齢の３３．９年後までには人口は大幅に確実に減っている。
少子高齢化、高齢者の年齢もほとんど伸びきっており、高齢者の死亡数は比して増加していく。合計特殊出生率は１９８３年の２．０６人から一貫して減少し続け、最近では加速度がついており、少子高齢化も加速度的に進んでいくことになる。
少子高齢化は人口減少とともに生産人口が減少していく。ただ、隣国の場合は年金問題もあり、高齢者が多く働いている。
（日本でも非正規雇用急増は年金の支払額が少なく、数十年後に年金の受給額問題、超高齢者の底辺就労、生活保護問題が台頭してくることになる、それがアベノミクスが目指した１億総活の実態なのだろう）
隣国は、ストレスが非常に多い国民性だが、発散するのも非常に多く、バランスが取れた国民性でもある。長生きする秘訣だろうか。